地球環境

国際熱帯木材機関(ITTO)第41回理事会(概要)

2006年11月

 国際熱帯木材機関(ITTO)の第41回理事会が、11月6日(月曜日)~11日(土曜日)の6日間、横浜において開催されました。

 今回の理事会には、加盟国のうち40ヶ国及び欧州連合の代表が出席し、また、オブザーバーとしてFAOやNGO等が参加しました(我が国からは、外務省、林野庁、環境省、横浜市(ホスト・シティ)、民間セクター等からなる代表団が出席)。
 また、伊藤康一・外務省前地球環境課長が前回理事会(本年5月、於:メキシコ)に引き続き理事会議長を務めました。

1.開会式(11月6日)

2.主な協議・決議事項

 今回の理事会は、本年末の現行協定(1994年ITTA)期限終了及び2008年以降の新ITTA発効を踏まえた過渡期に開催され、円滑な体制移行のため必要な制度的アレンジや、新協定の下での重点政策の始動に向けた地ならしが行われました。

(1)1994年ITTAの延長

 現行の1994年ITTAが本年末をもって期限終了を迎える一方で、本年1月に改定交渉が妥結した新ITTAが発効するのは早くても2008年2月1日であることから、1994年ITTA第46条3の規定に基づき、1994年ITTAを新ITTA発効まで延長することが決定されました。
 なお、現時点で新ITTAに署名しているのは、グアテマラ、インドネシア、マダガスカル、ノルウェー及びトーゴの5ヶ国です。

(2)次期ITTO事務局長選出手続

 ソブラル現事務局長(ブラジル出身、2期8年目)の任期が2007年11月5日をもって終了することから、後任者の公募を開始するための手続について決議が採択されました。加盟生産国グループと消費国グループの間で協議を行い、次回第42回理事会(2007年5月、於:PNG)において新事務局長が選出される予定です。

(3)各常設委員会における審議

 理事会の会期中には、行財政委員会(CFA)、造林・森林経営委員会(CRF)、経済情報・市場情報委員会(CEM)、林産業委員会(CFI)の4つの常設委員会の会合も開催され、その審議結果が理事会において報告されました。

(4)その他

3.個別プロジェクトに対する拠出

(1)ITTOのプロジェクト・サイクル

(2)我が国によるプロジェクト支援

 我が国は、持続可能な森林経営を達成する上で主要な阻害要因となっている違法伐採対策を重視しており、これに資するプロジェクトを優先的に支援する方針です。今回は、プロジェクト及びプレ・プロジェクト計17件及びITTOフェローシップ基金(PDF)PDFに対して、合計3,525,382.84米ドル(うち外務省:3,003,604.84ドル、林野庁:521,778ドル)の支援を行いました。

4.関連リンク

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