軍縮・不拡散

「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」広島会合の結果

平成21年10月21日

  1. 核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND、川口順子元外相及びギャレス・エバンズ元豪州外相が共同議長)は、10月18日から20日まで、広島で第4回会合(最終会合)を開催しました。
  2. 委員会は、核軍縮及び世界各地への核兵器の更なる拡散の防止に関するグローバルな議論を活性化させることを目的として、報告書を取りまとめるために集中的な議論を行いました。報告書は来年早期に発表される予定です。
  3. 報告書は、来年5月のNPT運用検討会議に先立って、核軍縮・核不拡散・原子力の平和利用に関する野心的かつ実際的な提言を行うことが期待されています。特に、世界的規模で核兵器の数を減らし、核兵器の完全廃絶という究極的な目標の達成を可能とする条件を達成するための戦略的側面に大きな焦点が置かれました。委員会は、報告書の主要な論点(核廃絶に至る3段階の行動計画)を強く支持しました。この行動計画は、当初目標達成のための2012年までの短期計画、最小化地点に到達する2025年までの中期計画、「ゼロ」に到達する2025年以降の長期計画から構成されています。
  4. 広島会合を前に、両共同議長は、東京で鳩山総理、岡田外相を表敬訪問しました。
  5. また、委員会は、広島で複数のNGOとの対話を行うとともに、市民との交流を実施し、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の証言に耳を傾けました。
  6. 2008年に発足したこの委員会は、日豪両政府が事務局を務めるセカンド・トラックのフォーラムです。委員には、世界各国の元国家元首、閣僚、軍事・軍縮の専門家等が含まれます。また、その活動は、国際的な専門家から成る諮問委員と世界中の研究所との協力による研究によって支えられています。
  7. 委員会は、来年早期に報告書を発出した後、関係各国の政府関係者に内容を説明するため、様々なアウトリーチ活動を始める予定です。
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