経済

EPAセミナー(平成23年)
嶋正和 株式会社ロジスティック 代表取締役 兼 株式会社プランテックコンサルティング取締役 講演「EPAと経営戦略」概要

平成23年1月

 嶋正和 株式会社ロジスティック 代表取締役 兼 株式会社プランテックコンサルティング取締役の講演「EPAと経営戦略」の概要は以下の通り。

 FTAはグローバル・サプライチェーンの決定における大きな要素であり、その利用は物流費のコスト削減よりはるかに大きなコストインパクトを生む。経営にとってFTAは戦術ツールではなく、経営陣が考えるべき戦略ツールである。

 FTAを利用すると、30%もの関税がいきなりなくなることもある。これは人為的な経営環境の変化である。FTAがもたらす効果は「デジタル」の変化であり、「カイゼン」で徐々に変わるような「アナログ」の変化ではない。経営者としてはコスト削減のみならず、仕事のやり方を劇的に変える観点からFTAを使わない手はない。日本では、こうしたFTAの効用が十分理解されておらず世界のグローバル企業と比べてかなり損をしている。

 「デジタル」の変化を最大限活用するためには日本のFTAだけでは不十分であり、第三国間のFTAの動きもよくフォローし、これをサプライチェーンに応じて組み合わせて活用していくという姿勢も必要。

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