経済

第2回APEC食料安全保障担当大臣会合の概要

平成24年6月5日

1.概要

 5月30日及び31日,ロシアのカザンにおいて,我が国での新潟会合以来,APECとして第2回目となる食料安全保障担当大臣会合が開催され,我が国からは鹿野農林水産大臣が出席しました。21のエコノミーから食料安全保障担当閣僚等が出席し,また,国連食糧農業機関(FAO),国連世界食糧計画(WFP),国際農業開発基金(IFAD),国連貿易開発会議(UNCTAD),世界銀行(WB),アジア開発銀行(ADB),東南アジア諸国連合(ASEAN)及びAPECビジネス諮問委員会(ABAC)が出席しました。

2.結果概要

 平成22年10月に新潟で開催した「第1回APEC食料安全保障担当大臣会合」において「持続可能な農業の発展」及び「投資,貿易及び市場の円滑化」に取り組むこと等に合意した「新潟宣言」に引き続き取り組むことを再確認するとともに,農業生産拡大に向けた取組として,我が国が世界的な議論を主導している「責任ある農業投資原則(PRAI)」に基づいて農業投資が行われることの重要性や食料安全保障における貿易の重要性等について議論が行われ,「APECの食料安全保障に関するカザン宣言」(英文(PDF)仮訳(PDF)宣言の概要(PDF))が採択されました。

 鹿野農林水産大臣からは,第1回会合の議長として冒頭挨拶を行ったほか,更なる食料安全保障の強化に向けて,農業生産の拡大(PRAIの重要性を含む),適正なフードチェーンの構築,自然災害への対応及び食料安全保障に関する情報共有の重要性について述べました。また,我が国の原発事故への対応についても言及し,引き続き迅速かつ正確な情報提供に努めるとともに,各エコノミーにおいても科学的根拠に基づき輸入制限を見直されるよう述べました。


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