
(仮訳)
カンクン閣僚宣言
第12回IEF閣僚級会合(墨カンクン。2010年3月29日~31日)
2010年3月31日
- 我々エネルギー大臣及びハイレベルの政府の代表は、「グローバルな課題に対応するエネルギー対話」をテーマに、2008年4月20日から22日までイタリア・ローマにおいて行われた第11回IEF閣僚級会合以来の進展を議論するため、2010年3月29日から31日までメキシコ・カンクンで行われた第12回IEF閣僚級会合の機会に会合した。
- 我々は、2008年6月にジッダにて、2聖モスクの守護者であるアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ国王の呼びかけで行われた特別エネルギー会合の開催イニシアティブについてサウジアラビア王国に改めて謝意を表明するとともに、2008年12月にロンドンにて、ゴードン・ブラウン首相の呼びかけによって行われた会合について、英国に改めて謝意を表明する。
- 我々は、IEFを通じた産消対話の構造の強化及びエネルギー市場の乱高下の抑制を目的に第12回IEF閣僚級会合に勧告を行うためのハイレベル運営委員会(HLSG)の設置を歓迎した。我々はまた、独立した有識者会合のメンバーに対し、その価値のある作業に謝意を表するとともに、HLSGに自発的に参加した11か国に謝意を表した。我々はIEA、IEF及びOPECがHLSGに対して行った技術的な支援を評価した。我々は、HLSGの勧告及び実施計画が、産出国・消費国及び先進国・途上国の代表からなる、高く評価されるプロセスである拡大ハイレベル運営委員会(EHLSG)により精査され、支持されたことを認識した。
- 我々は、エネルギー市場の乱高下抑制のための方法を提示し、非公式な対話に対する産出国及び消費国のコミットメントを維持し促進するための強化されたIEFの枠組みとして、別添1のEHLSGの勧告及び実施計画を議論し承認した。我々は、また、EHLSGの勧告に沿って、その勧告を支援するような、協力分野を特定するためのIEA、IEF及びOPECの建設的な努力を歓迎した。我々は、その積極的な議論及び価値のある合意(別添2)を評価し、3機関に対し早期に実施するよう求めた。
- 我々は、この閣僚宣言を承認し、EHLSGの勧告及び実施計画に含まれる指針に沿ってIEF憲章を作成し、まとめるための権限をもって、IEF憲章のドラフトを監督するプロセスに積極的に参加することを望む国の代表により構成される新しいハイレベル運営委員会を設置することを決定した。この権限には、必要に応じて専門家を選定しその作業を監督することを含んでいる。IEF憲章に関するHLSG案はこの閣僚宣言を承認するすべての国から構成される新しい拡大ハイレベル運営委員会において見直されるべきである。
- 産消対話を強化する重要性を踏まえ、我々は、本年を通じてハイレベルの政治的な関与を維持する必要性を認識し、IEF憲章を承認し、勧告に概説している分析作業に関する進捗状況を議論するため、2011年3月までにサウジアラビア王国のリヤドにおいて会合を行うことを決定した。その会合の準備期間において、HLSGはIEA、IEF及びOPECの協力分野の実施に関する進捗状況をフォローする。