平成19年8月
外務大臣
麻生太郎
ここにひとつの賞が誕生しました。これまでどこにも存在したことのなかった賞です。国際漫画賞とそのトロフィーに、いま永遠の命が吹き込まれました。これからは世界中の、若きマンガ家、熱意のほとばしるマンガ家は、この賞とトロフィーを仰ぎ見ることになるでしょう。
デンマークはコペンハーゲンの女の子たち。タマゴッチとポケモン、そしてセーラームーンと一緒に大きくなった女の子たちに。聖闘士星矢(セイント・セイヤ)がなくては、夜も日も明けなかった中国の男の子たちに。それからジデジーヌ・ジダン、フランチェスコ・トッティ、そして一度はキャプテン翼のペン画を描いたすべての男の子たちに、みなさんたちすべてに知ってほしいと思います。もしマンガのアーティストになりたいなら、目標を高く掲げなさい、と。なぜならいまみなさんには、手に入れるべきトロフィーができたからです。
最もクリエイティブなマンガ精神をもつ人たちの、そのまたベストの人だけが、手に入れることのできるものです。競争は厳格です。得られる賞はプライスレス。その人は、とこしえの名前をマンガ界に刻むことになります。
マンガは愛。マンガは友情。マンガは人の成長。マンガはすべてを表します。そこにはどんな垣根もありません。だからマンガとは、最も普遍的な結合の力です。若い(そしてまだまだ若い)心と精神をつなぐ力です。
初めて選ばれた受賞者のみなさんに、心からのお祝いを送ります。
平成19年8月