平成21年12月
(1)2009年11月30日~12月4日、化学兵器禁止機関(OPCW)第14回締約国会議がオランダ・ハーグにおいて開催され、我が国を含む締約国122か国が参加しました。また、未締結国であるイスラエル及びミャンマーがオブザーバーとして参加しました。
(2)我が国からは、渋谷實駐オランダ大使を代表団長とし、梅津庸成外務省生物・化学兵器禁止条約室長、浦野重之防衛省陸上自衛隊研究本部主任研究開発官、宇野正晃経済産業省製造産業局化学物質管理課化学兵器・麻薬原料等規制対策室技官等が出席しました。
(1)渋谷駐オランダ大使が行った一般演説においては、我が国が11月にOPCWと共催で行った化学プロセスの安全管理に関するワークショップの成果につき述べるとともに、中国遺棄化学兵器の問題を含め、引き続き積極的にOPCWの活動を支援していく姿勢を表明しました。
(2)執行理事会の勧告に基づき、アフメット・ウズムジュ・トルコ・ジュネーブ・代表部大使が締約国会議において、正式に次期事務局長に承認されました。我が国としても、ウズムジュ大使のリーダーシップを期待し、その活動を支援していく考えです。
(3)予算については、総額7,450万ユーロの2010年予算が採択され、5年連続で名目ゼロ成長が達成されたことは高く評価できます。
(4)国内実施の強化については、昨年に続き、国内実施の実効性確保の努力を行っていくとの具体的方向性が示され、国際協力については、第11条(経済的及び技術的発展、国際協力の促進)の十分な実施に関する具体的措置を検討するために、2010年にワークショップを開催することが確認されました。今後の取組についての方向性が示されたことは、今後の取組の前進に貢献するものです。
2010年においては、4回の執行理事会(2月23日~26日、4月20日~23日、6月29日~7月2日、10月5日~8日)及び第15回締約国会議(11月29日~12月3日)が開催される予定です。