平成20年12月
(1)2008年12月2日~5日、化学兵器禁止機関(OPCW)第13回締約国会議がオランダ・ハーグにおいて開催され、我が国を含む締約国126か国が参加した。なお、未締結国であるイスラエル、イラク及びレバノンがオブザーバーとして参加した。
(2)我が国からは、渋谷實駐オランダ大使を代表団長とし、西正典内閣府遺棄化学兵器処理担当室長、梅津庸成外務省生物・化学兵器禁止条約室長、岩田寛治経済産業省製造産業局化学兵器・麻薬原料等規制対策室課長補佐等が出席した。
(3)なお、今次締約国会議においては、渋谷實大使が議長を務めた。
(1)一般演説においては、我が国の化学兵器禁止条約(CWC)に関する取組み等につき述べるとともに、引き続き積極的にOPCWの活動を支援していく姿勢を表明した。
(2)予算については、総額約7,450万ユーロの2009年予算が採択され、4年連続で名目ゼロ成長を達成した。
(3)普遍化促進については、コンゴ共和国、ギニア・ビサウにつぎ、レバノンがまもなく185番目の締約国となることが明らかにされ、進展が見られた。
(4)国内実施の強化については、国内実施の実効性確保の努力を行う旨の具体的方向性が示されたことは高く評価できる。
(5)第13回締約国会議最終報告書については、コンセンサスを得られなかったが、議長のリーダーシップにより、議長ペーパーを発出することとなった。
2009年においては、4回の執行理事会(2月17日~20日、4月21日~24日、6月30日~7月3日、10月13日~16日)及び第14回締約国会議(11月29日~12月3日)が開催される予定。
【関連ホームページ】http://www.opcw.org/documents-reports/conference-of-the-states-parties/thirteenth-session/