9月21日~25日、化学・生物兵器(CBW)関連物資・技術の拡散を防止するための国際輸出管理レジームであるオーストラリア・グループ(AG)総会がパリで開催されたところ、概要以下のとおり。
本専門家会合は、その所掌事務の範囲を拡大し、現在発展中の新テクノロジーもその所掌範囲に含めることとした。
近年ますます重要視されているITT対策を推し進めるため、AG参加国はITTアウトリーチ用の出版物の用意を含め、引き続きITTの分野での協力を強化することを確認した。
AGは不拡散・輸出管理が化学・生物関連産業における適正な商取引及び技術協力における障害とならないよう留意するとともに、引き続き産業界・学界からのサポートが重要である旨確認した。また、AGの規制リストは、化学・生物剤に対する規制の国際的基準であり、国際的取組の指標として引き続き広く使用されていることを確認し、今後とも、AGと国連安保理・右関連委員会が密接に協力していくことが、AG/国連の双方にとって有益であることを確認した。
2009年に新規参加を認められた国はなかった。他方、複数国からAG新規参加の希望が出されており、AGとして今後これらの国と更なる連携を保っていくことが確認された。
AGの規制リスト及び活動が、国際的に受け入れられたのはAGの非参加国及び国際機関への積極的なアウトリーチ活動によるところが大きいことを認識し、2009年~2010年においても同様にアウトリーチ活動を行っていくことを確認した。
(AGホームページ参照:http://www.australiagroup.net/)