4月14日~18日、化学・生物兵器(CBW)関連物資・技術の拡散を防止するための国際輸出管理レジームであるオーストラリア・グループ(AG)総会がパリで開催されたところ、概要以下のとおり。
国際的に合成生物分野における進歩がめざましいことを受け、AGとして本分野の技術発展に的確に素早く対応していくために、本会合を設置することに合意した。
生物化学兵器製造技術の拡散防止のために、近年ますます重要視されているITTの分野において、引き続き協力的措置を実施することを確認した。その上で、参加国は懸念あるITT防止の観点から、各国が行っている査証審査制度について情報交換を行った。
AGの規制リストは化学・生物関連物資の不拡散・輸出管理における国際的な指標となっていることに留意する一方、不拡散・輸出管理が化学・生物関連産業における適正な商取引及び技術協力における障害とならないようにすることが強調された。
AGの規制リスト及び活動が国際的に受容されたのはAGの非参加国及び国際機関への積極的なアウトリーチ活動によるところが大きいことを認識し、2008年及び2009年においても同様にアウトリーチ活動を行っていくことを確認するとともに、特に産業界及び学界に対するアウトリーチを優先的に行っていくことが合意された。
(AGホームページ参照:http://www.australiagroup.net/)