軍縮・不拡散

オーストラリア・グループ(AG)総会
(概要)

平成18年7月4日

 6月12日~15日、化学・生物兵器(CBW)関連物資・技術の拡散を防止するための国際輸出管理レジームであるオーストラリア・グループ(AG)総会がパリで開催されたところ、概要以下のとおり。

1. 輸出管理の強化

 今次総会においては、AGがテロをはじめとする新たな拡散懸念に対抗していく重要な役割を担っていることが再認識され、参加国がより有効な輸出管理を実施すべく、テロ利用の可能性が懸念される新興技術に関する情報交換が行われ、また参加国の輸出管理強化に関する措置について合意された。

2. 規制強化

 化学兵器の製造に利用されうるニオブ又はニオブ合金製の化学剤処理装置が規制リストに追加され、更に規制品目リストへの追加が検討されていた生物剤25品目のうち、3品目につき追加が合意された。

3. アウトリーチの更なる強化

 AG及びその参加国によってAGの輸出管理がより多くの国で採用されるよう、また効果的な輸出管理体制構築の支援のため、この1年間に積極的にアウトリーチが実施されたことが確認され、今後もアウトリーチ活動を一層進めていくことになった。
 また近年益々巧妙になっているテロリスト等懸念物資拡散者の調達活動を規制するためにブローカー等の仲介者の活動の規制に関するベストプラクティス策定についてのセミナーを開催することについても合意された。

4. 国連安保理決議1540委員会との協力

 AGとして全世界的に輸出管理制度実施を促進することで国連安保理決議1540委員会を支援する旨確認した。

5. 次回総会

 次回総会は、2007年6月にパリにて開催される予定。

(AGホームページ参照:http://www.australiagroup.net/他のサイトヘ

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