天野核不拡散・原子力担当大使の
国際原子力機関(IAEA)次期事務局長任命の承認
平成21年9月14日
1.14日(現地/日本時間)、ウィーンにて開催中の第53回IAEA総会(野田聖子内閣府特命担当大臣(科学技術政策)が我が国政府代表として出席)において、天野之弥核不拡散・原子力担当大使の次期IAEA事務局長任命が正式に承認されました(注)。
(注1)天野大使は、7月2日に行われた投票の結果、同3日のIAEA特別理事会において次期事務局長に任命されたが、手続き上は今次IAEA総会での承認が必要とされていた。
(注2)天野大使の事務局長就任は本年12月1日。任期は4年。
2.天野大使は任命承認後、総会で行ったステートメントにおいて、次の点を強調しました。
- (1)IAEAは、原子力技術の活用を通じて、地球規模の問題に対処する責任と能力を有している。
- (2)IAEAが地球規模の問題に最大限有効に対処するには、核不拡散と技術協力を含む原子力の平和的利用の促進というIAEAの2つの目的をバランスをもって追求することが必要。
- (3)マネージメントの絶え間ない改善努力が必要。財源の一層の有効活用、コミュニケーションの改善、スタッフ能力の活用などに向けて努力する。
- (4)次期事務局長として、IAEA理事会の権威と管理の下、すべての加盟国の利益のために、公平且つ信頼できる事務局の運営を約束する。