諸閣僚,代表団の皆様,
天野 国際原子力機関(IAEA)事務局長,
ファディラ・ユソフ 共同議長,
御列席の皆様,
1 冒頭
- 本日,この会議の共同議長を務める日本国外務大臣の玄葉光一郎です。はじめに,この原子力安全に関する福島閣僚会議に参加するため,ここ福島にお集まりいただいた全ての方々に対し,歓迎の意を表します。また,共に共同議長を務めていただくマレーシアのファディラ・ユソフ科学技術革新省副大臣,そして共催者である国際原子力機関(IAEA)の天野事務局長を始めとする事務局の方々からの御協力に謝意を表します。
- 私は,この会議の共同議長として,日本国外務大臣として,また,ここ福島で生まれ育った者として,本日こうして皆様の御出席を得て,この会議の開催を迎えたことを大変喜ばしく思います。
2 会議開催の目的
- この会議の目的は,国際的な原子力安全の強化に貢献することにあります。そのために,本日こうして多くの閣僚に,そして多くの国と機関の専門家にお集まりいただきました。この会議では,3点,ひとつめは(1)事故から得られた教訓,ふたつめは(2)原子力安全の強化に関する国際社会の様々な取組,そして三つめは(3)放射線からの人及び環境の防護,について議論する機会としたいと考えております。
3 被災者生活再建・被災地復興への思い
- また,この会議の機会に,皆様には是非現在の福島の歩みを感じていただきたいと思います。この点に関し,昨日,多くの方々に福島県内,福島第一原発,除染サイトの視察や被災地産品の安全性に関するワークショップに参加いただいたことに感謝しております。
4 結語
- 皆様にはこの3日間,皆様御自身のこれまでの経験と取組を世界と共有するとともに,国際的な原子力安全の強化という共通の目的に向け,大いに議論をしていただきたいと思います。私自身もまた,日本外交の責任者として,また,福島に生まれ育った者として,この共同議長という責務をしっかりと担う決意を表明し,開会の挨拶といたします。