平成17年12月
12月13~14日、ウィーンにて開催されたワッセナー・アレンジメント*1(WA)第11回総会の概要以下のとおり。
(1) 本年3月に参加申請していた南アフリカ共和国の新規参加が承認された。南アフリカ共和国は今後参加手続きを経て正式にWA参加国となる予定。
(2) テロの脅威が高まっていることへの対応策として、テロに使用される恐れのあるテロ関連品目(ジャミング装置、無人航空機等)に関してリストの見直しが行われ、また、参加国が携帯式地対空ミサイル(MANPADS)の輸出管理強化に引き続き取り組んで行くことも確認された。
テロ関連品目であるジャミング装置、無人航空機等の規制強化を含むコントロール・リストの見直しにつき合意された。
参加国がそれぞれの裁量の範囲で最終需要者確認に用いる項目のリスト化を行い、公表することとした。
WAの目的促進を目指し、非参加国や国際機関に対するアウトリーチを高い優先順位で行っていくことが合意された。
注:今次総会の結果については次のWAホームページを参照。
(http://www.wassenaar.org/publicdocuments/2005/public131205.html )
*1ワッセナー・アレンジメントとは、(1)通常兵器及び機微な関連汎用品・技術の過度の蓄積を防止することによって、地域及び国際社会の安全と安定に寄与し、(2)グローバルなテロとの闘いの一環として、テロリストグループ等による通常兵器及び機微な関連汎用品・技術の取得を防止することを目的とする国際的な輸出管理レジーム。