平成17年7月20日
(1)7月11日(月曜日)から15日(金曜日)まで、ニューヨークにおいて、国連小型武器行動計画第2回中間会合(United Nations Second Biennial Meeting on the Programme of Action on Small Arms and Light Weapons)が国連本部において開催され、2001年の国連小型武器会議において採択された「国連小型武器行動計画」の過去2年間に亘る実施状況が検討された(議長:パトカリオ駐加フィンランド大使)。
(2)我が国からは、美根慶樹軍縮代表部大使が団長として出席して一般討論演説を行ったほか、小型武器問題の様々な側面に関する事項別討論にも積極的に参加した。また、小型武器問題に取り組む国際機関やNGOなども多数参加し、各種サイドイベントも行われた。
(1)今次会合において各国、国際機関、NGOからは、一様に「国連小型武器行動計画」の着実且つ全面的な実施が重要であるとの指摘がなされ、今後も引き続き同行動計画の実現に向けた具体的取り組みを促進していくことが改めて確認された。また、2006年に予定されている国連小型武器行動計画第一回履行検討会議を視野に入れつつ、仲介業者(ブローカー)への規制強化、武器移転に関する国際的基準の確立、武器回収やキャパシティ・ビルディング等のプロジェクトへの支援強化等の諸課題への取り組みを指摘する意見も多かった。
(2)美根軍縮代表部大使は、「国際的な規範の確立」と「現場のプロジェクト実施」の双方を重視し、積極的に推進するとの小型武器問題への取り組みに関する我が国の基本的立場を表明するとともに、事項別討論においては、我が国の小型武器問題への具体的な取り組みを紹介して、小型武器問題において主導的役割を果たしてきた我が国の存在感をアピールした。また、我が国NGOも独自のサイドイベントを行うなど、官民それぞれ我が国の取り組みを参加者に印象づけることが出来た。
1.国連小型武器行動計画は、前文、非合法取引に係る具体的措置、履行・国際協力と支援、フォローアップの4章から構成されている。
(1)非合法取引規制に係る具体的措置
(2)履行・国際協力と支援
(3)フォローアップ措置
2.国連小型武器行動計画の中で中間会合は二年に一度開催することとされている(前回は2003年に開催、猪口邦子軍縮代表部大使(当時)が議長)が、会合の具体的な開催日程等は、わが国が南ア、コロンビアとともに国連総会に提出した小型武器決議により決定された。
3.事項別討論議題
(1)小型武器回収・廃棄
武器庫管理
DDR
(2)キャパビル
資源動員
制度構築
(3)マーキング及びトレーシング
(4)リンケージ(テロ、組織犯罪、麻薬・稀少鉱石非合法取引等とのリンケージ)
(5)輸出入管理
非合法ブローカリング
(6)人間開発
啓蒙・平和の文化
子供・女性・高齢者