
特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)
2009年第2回政府専門家会合
(概要と評価)
平成21年4月20日
- 4月14日~17日、ジュネーブにて、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の枠組みにおいて、クラスター弾に関する2009年第2回政府専門家会合が開催された。我が国からは、樽井軍縮代表部大使を団長として、松浦外務省通常兵器室長のほか、外務省及び防衛省関係者が出席し、CCWにおいてクラスター弾に関する実効性のある新たな議定書を作成することを目指し、議論に積極的に参加した。
- 今次会合においては、2月会合にて配布された統合議長テキストに基づき、新たな国際約束(議定書)における中核的な要素(定義、禁止・規制の対象等)について活発な議論が行われた。各国の立場は近づきつつあるが、時間的制約もあり、今次会合で完全な合意に達するには至らず、8月に非公式会合を開催し、引き続き交渉を継続することとなった。
- 日本は、昨年12月にクラスター弾に関する条約(オスロ条約)に署名し、同条約を今期国会に提出し、締結準備を進めている。他方、政府は、CCWの枠組みにおいて、オスロ条約に署名していないクラスター弾の主要生産国及び保有国が参加する交渉を重視しており、実効的な議定書が作成されるよう、引き続き積極的な貢献を行っていく考えである。