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岸田総理大臣及び上川外務大臣の第5回東京グローバル・ダイアログへの参加
令和6年2月28日
(写真提供:内閣広報室)
2月28日午後、日本国際問題研究所主催の「第5回東京グローバル・ダイアログ」に岸田文雄内閣総理大臣及び上川陽子外務大臣が出席したところ、概要は以下のとおりです。
- 岸田総理大臣は挨拶において、ウクライナ侵略や中東情勢に加え、気候変動、感染症、食料・エネルギー危機といった課題が、待ったなしの状況にある中で、日本が果たすべき役割として、これまで平和国家として積み重ねてきた国際貢献を土台に、世界を分断・対立ではなく協調に導いていく重要性について述べました。また、その一環として、4月に予定される国賓待遇での米国公式訪問も通じて同盟国・同志国との連携に取り組む考えや、本年7月に東京で開催する第10回太平洋島サミット(PALM10)等を通じてグローバル・サウスとの更なる連携を進める考えを述べるとともに、安定した国際秩序と協力の構築に力強く取り組む考えを示しました。
- また、上川外務大臣は今回の東京グローバル・ダイアログのテーマ「動乱の世界:安定した国際安全保障と協力をどう築くか? 」に沿って基調講演を行いました。講演では、現在の国際社会が取り組むべき課題として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化、国家間競争のマネージと平和の維持、及び脆弱な人々を含む「人」に着目し「人間の尊厳」を守る取組を挙げた上で、体制や価値観の違いを乗り越えて世界を協調に導くためのグローバル・サウスとの具体的な協力について述べました。その中で、3月の安保理議長として、核軍縮・不拡散に関する閣僚級公開会合を開催する旨や、3月1日に「開発のための新しい資金動員に関する有識者会議」を立ち上げ、3月1日に第1回会合を開催する旨を述べるとともに、「女性・平和・安全保障(WPS)」に関する取組を一層強化していく決意を述べました。
(参考1)第5回東京グローバル・ダイアログ
(公財)日本国際問題研究所が主催し、2月28日から29日にかけて開催する国際シンポジウム。