日本の安全保障と国際社会の平和と安定
グローバル・テロ対策フォーラム(GCTF)第5回閣僚級会合(概要)
平成26年9月24日


1 9月23日(火曜日)11時から14時15分(日本時間24日(水曜日)0時から3時15分)まで,ニューヨークにおいて,グローバル・テロ対策フォーラム(GCTF:Global Counterterrorism Forum)第5回閣僚級会合が開催され,岸田外務大臣が出席しました。
2 この会合では,主にISIL(「イラク・レバントのイスラム国」)に代表される過激派組織や外国人戦闘員問題につき議論が行われ,ケリー・米国国務長官とチャヴシュオール・トルコ外相が共同議長としてそれぞれ開会の辞を述べ,続いて,各国の閣僚等からのスピーチと,4件の成果文書の採択が行われました。
3 岸田外務大臣は,スピーチにおいて,ISILによる暴力行為に対する強い非難を表明するとともに,我が国の国際テロ対策協力として,ISIL等の過激派組織に対応するための関係国への約2,550万ドルの追加支援やナイジェリアへの刑事司法分野における能力向上のための追加支援を新たに発表したほか,GCTFの活動への支持を表明しました。
- 岸田外務大臣スピーチ(和文)(PDF)
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- 岸田外務大臣スピーチ(英文)(PDF)
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(参考)
1.GCTFは,2011年9月,米国のイニシアティブにより創設され,テロ対策に係る新たな多国間の枠組みとして,(1)実務者間の経験・知見・ベストプラクティスの共有,(2)法の支配,国境管理,暴力的過激主義対策等の分野におけるキャパシティ・ビルディングの実施等を目的に,テロ対策の政策決定者・実務者が一堂に会して知見を共有する場を提供するもの。組織として,調整委員会,テーマ別・地域別の作業部会,事務局を設置。
2.メンバーは,以下の29か国及びEU。また国連がパートナーとして参加。
アルジェリア,豪州,カナダ,中国,コロンビア,デンマーク,エジプト,フランス,ドイツ,インド,インドネシア,イタリア,日本,ヨルダン,モロッコ,オランダ,ニュージーランド,ナイジェリア,パキスタン,カタール,ロシア,サウジアラビア,南アフリカ,スペイン,スイス,トルコ,UAE,英国,米国,EU
3.本会合において採択された4件の成果文書は下記のとおり。
(1)外国人戦闘員問題へのより効果的な対応のためハーグ・マラケシュ文書
(2)テロその他の国家安全保障に関する事案における裁判のためのグッド・プラクティスに関するハーグ文書
(3)暴力的過激主義対策及び教育のためのグッド・プラクティスに関するアブダビ文書
(4)捜査及び訴追におけるインテリジェンスの活用及び保全に関するリコメンデーション文書