北極・南極
北極評議会高級北極実務者会合の開催
令和元年12月4日
11月20日及び21日,アイスランドのクヴェラゲルジ市において北極評議会(AC)高級実務者(SAO)会合が開催され,オブザーバーである我が国からは,三好真理北極担当大使らが参加しました。
1 全体の会合
今回の高級実務者会合は,アイスランドがAC議長国を引き継いで初めてのSAO会合であり,グンナルソン議長が進行役を務める中,以下の議題(1)~(11)について議論されました。三好大使は議題(8)(第3回北極科学大臣会合(ASM3))において,アイスランド教育・科学・文化省の代表とともに発言を行い,国家的プロジェクト「北極域研究推進プロジェクト」(ArCS)の下で日本が地道な調査活動で貢献している旨,本年9月に国立極地研究所ニーオルスン新基地の開所式が執り行われた旨,そして2020年11月にAC議長国アイスランドとASM3を東京で共催する旨報告しました。
- (1)開会挨拶及び議題案承認
- (2)海洋協力
- (3)ACと北極経済評議会(AEC)との協力
- (4)「北極の人々とコミュニティ」に関するACの活動
- (5)AC関連行事(結果報告及び開催告知)
- (6)AC事務局人事(結果報告)
- (7)北極先住民リーダー・サミット(結果報告)
- (8)第3回北極科学大臣会合(ASM3)(結果報告)
- (9)北極サイエンス・ウィーク(開催告知)
- (10)オブザーバー・レビュー(実施告知)
- (11)ワルシャワ・フォーマット会合(注)(結果報告)
(注)ポーランド主催で毎年開催されているACのオブザーバー国会合
2 各作業部会の活動報告
議題(4)の下,北極評議会の行っている科学協力,環境保護,教育等の活動について,6つの作業部会及び1つの専門家会合(注2)からの報告があり,意見交換が行われました。
(注2):下部組織は以下の通り。
- (1)北極圏汚染対策プログラム作業部会(ACAP: Arctic Contaminants Action Program)
- (2)北極圏監視・評価プログラム作業部会(AMAP: Arctic Monitoring and Assessment Program)
- (3)北極圏動植物相保全作業部会(CAFF: Conservation of Arctic Flora and Fauna)
- (4)緊急事態回避,準備及び対応作業部会(EPPR: Emergency prevention, Preparedness and Response)
- (5)北極圏海洋環境保護作業部会(PAME: Protection of the Arctic Marine Environment)
- (6)持続可能な開発作業部会(SDWG: Sustainable Development Working Group)
- (7)ブラックカーボン及びメタン専門家会合(EGBCM: Expert Group on Black Carbon and Methane)