日本の安全保障と国際社会の平和と安定

平成25年12月27日
 12月12日,平和構築分野に関する有識者懇談会(第2回会合)が開催され,主に平和構築人材育成事業について議論されました。会合の概要は以下のとおりです。

1 事業受託者(広島平和構築人材育成センター)からのヒアリング

 平成25年度平和構築人材育成事業の受託者である一般社団法人広島平和構築人材育成センターの篠田代表理事より,これまでの実績や平成25年度の事業概要等について説明があった。
 その後,委員の質問に応える形で,キャリア支援を行うことが想定される期間,事業の評価方法,平和構築分野の人材育成の具体的なニーズ,事業の目的や対象,研修の内容における重点等について意見交換が行われた。

2 事業修了生からのヒアリング

 現在外務省の任期付職員である事業の修了生2名より,これまでの経歴や海外実務研修先での活動,今後のキャリアの展望,他の参加者の現況等について説明があった。

3 討議

 上記のヒアリング終了後,委員による討議が行われ,外務省が本事業の実施に際して設定している業務内容や事業の目的及び対象等の妥当性につき検討する必要がある旨,また,国際社会のニーズに応える形で事業を実施することが重要であるが,右に応えるだけで十分なのか,あるいは日本政府の政策的判断として,より重点的に取り組む分野を設定するのかを考える必要がある等の指摘があった。また,国際開発や国際機関向けの人材育成や、近年、大学等が重視しているグローバル人材育成等、本事業に関連する他の取組との補完性にも留意する必要があるとの指摘や,海外の機関との連携や中級・上級レベルのコースをつくる必要性があるのではないかといった指摘もなされた。

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