バチカン

令和4年12月31日
  1. 12月31日、岸田文雄総理大臣は、ベネディクト16世名誉教皇台下(His Holiness Pope Emeritus Benedict XVI)が同日崩御されたことを受け、ローマ教皇フランシスコ台下(His Holiness Pope Francisco)及びピエトロ・パロリンローマ教皇庁国務長官(His Eminence Card. Pietro PAROLIN, Secretary of State of the Vatican)宛てに弔意書簡を発出しました。

     書簡の中で、岸田総理大臣は、ベネディクト16世名誉教皇台下の崩御の報に接し、深い悲しみに包まれている旨を述べた上で、日本国政府及び日本国民を代表し、衷心から哀悼の意を表しました。また、岸田総理大臣は、2005年から2013年まで教皇台下の立場にあられたベネディクト16世名誉教皇台下が、約14億人のカトリック信者を背景に、独自の外交力をもって世界の平和のために大きな役割を果たされてきたことに触れつつ、2011年の東日本大震災に際しては、ベネディクト16世名誉教皇台下からお見舞のお言葉を頂き、日本全体が大いに励まされた旨述べ、ベネディクト16世名誉教皇台下のこれまでの功績に対し、心からの敬意を表しました。
  2. また、同日、林芳正外務大臣は、ポール・リチャード・ギャラガー・ローマ教皇庁外務長官(H.E. Arch. GALLAGHER, Secretary for the Relations with States, Secretariat of State of the Vatican)宛てに弔意書簡を発出しました。

     書簡の中で、林外務大臣は、ベネディクト16世名誉教皇台下の崩御の報に接し、深い悲しみの念に堪えない旨述べ、謹んで哀悼の誠を捧げる旨述べました。また、林外務大臣は、教皇御在任中、ベネディクト16世名誉教皇台下が世界経済危機により影響を受けた国々への支援やアフリカを始めとする開発問題など人類共通の問題の解決に向けて大きな役割を果たされてきたことに触れ、そのような比類なき御貢献に深い敬意を表しました。さらに、林外務大臣は、東日本大震災に際して温かいメッセージを下さるなど、ベネディクト16世名誉教皇台下が我が国との二国間関係に大いに意を用いてくださった旨述べ、生前の御功績を偲びました

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