欧州
イノベーションに関する「北欧・バルト8か国(NB8)+日本」会合
平成29年3月8日

- 3月1日,東京において,イノベーションに関する「北欧・バルト8か国(NB8)+日本」会合が開催されました。我が国からは外務省・内閣府・文部科学省関係者,NB8諸国側からは在京大使館関係者がそれぞれ出席し,各国の科学技術政策,及びNB8諸国と日本との間での研究者間の人材交流・共同研究をテーマに意見交換を行いました。
- 同会合において,日本側からはまず,日本として北欧・バルト地域を重視しており,基本的価値を共有するNB8諸国との協力を通じ,様々な課題の解決のため国際社会に貢献したい旨述べました。そして,第5期「科学技術基本計画」の概要や同計画で提唱された「Society5.0」等の内容に加え,科学技術振興機構(JST),日本学術振興会(JSPS),日本医療研究開発機構(AMED)等のプログラムを通じた,国際的な人材交流・共同研究に関する日本の取組等について説明しました。
- その後各参加者からは,各国の取組を紹介しつつ,日本と各国との間のイノベーション分野での更なる協力強化に対する期待につき表明があり,活発な意見交換が行われました。特に,女性の研究者の活躍促進,若い研究者の研究環境の改善,民間企業によるR&Dへの投資の増加,北極研究の推進等に関する知見の共有等の更なる協力の重要性につき指摘がなされました。また「NB8+日本」の枠組みが,イノベーション分野に関し,知見や情報の共有を進めていく上で有用である点で一致しました。
(参考)「北欧・バルト8か国(NB8)+日本」
- (1)北欧・バルト8か国(NB8)(Nordic-Baltic Eight)とは,北欧5か国(デンマーク,フィンランド,アイスランド,ノルウェー,スウェーデン)及びバルト3国(エストニア,ラトビア,リトアニア)からなる地域的枠組み。
- (2)「NB8+日本」とは,NB8諸国と日本の協力強化のための枠組み。2013年11月の外相会合を機に開始され,2014年10月には首脳会合を実施。2015年8月,「WAW!2015」の機会に東京にて「女性の活躍」に関するNB8+日本」会合を実施。「女性の活躍」,「イノベーション」を協力の中心分野と位置づけている。