オランダ王国
日・オランダ外相会談
令和3年6月28日



現地時間6月28日午後6時40分(日本時間29日午前1時40分)から30分間、G20外相及び開発大臣関連会合に出席するためイタリアを訪問中の茂木敏充外務大臣は、シグリット・カーフ・オランダ王国外務大臣兼外国貿易・開発協力大臣(H.E. Mrs. Sigrid Kaag, Minister for Foreign Affairs and Minister for Foreign Trade and Development Cooperation of the Kingdom of the Netherlands)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 茂木大臣から、カーフ外相の就任に祝意を表するとともに、400年以上の歴史的関係を有し、基本的価値を共有する戦略的パートナーであるオランダとの関係を一層強化していきたい旨述べました。これに対し、カーフ大臣から、茂木大臣と初めて会談ができ嬉しい、日本との間で政治・安全保障・経済・多国間協力など広範な関係を発展させていきたい、東京オリンピック・パラリンピックの開催を支持する旨述べました。
- 茂木大臣から、オランダ独自の「インド太平洋ガイドライン」の発表、「インド太平洋における協力のためのEU戦略」の策定への積極的関与、インド太平洋に派遣される英空母打撃群へのオランダのフリゲート艦の参加等、オランダのインド太平洋への関与強化を心強く思う旨述べました。両大臣は、インド太平洋における連携を強化していくことで一致しました。
- 両大臣は、海警法を含む東シナ海及び南シナ海の情勢についても意見交換を行い、力による一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を共有しました。また、香港や新疆ウイグルの情勢についても深刻な懸念を共有しました。
- 両大臣は、北朝鮮の全ての大量破壊兵器及び弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄の実現に向け、安保理決議の完全な履行が不可欠であること確認しました。また、茂木大臣から、拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を求め、カーフ外相から支持を得ました。
- 両大臣は、先般の日・EU定期首脳協議で立ち上げた「日EUグリーン・アライアンス」に基づき、日EUで気候変動及び環境分野の取組を加速し、国際社会をリードしていくことを確認しました。