イタリア共和国
石破内閣総理大臣とマッタレッラ・イタリア大統領の会談及びワーキング・ディナー
令和7年3月5日



3月5日、午後6時10分から約40分間、石破茂内閣総理大臣は、公式実務訪問賓客として訪日中のセルジョ・マッタレッラ・イタリア共和国大統領(H.E. Mr. Sergio MATTARELLA, President of the Italian Republic)と会談を行うとともに、共同記者発表を行った上で、午後7時10分から約80分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、この会談に合わせて、「日伊アクションプラン-ファクトシート」が公表されました
- 冒頭
石破総理大臣から、マッタレッラ大統領の訪日を歓迎し、日本とイタリアは価値や原則を共有する戦略的パートナーであり、来年には、日・イタリア外交関係樹立160周年を迎える旨言及しつつ、昨年のイタリアのG7議長としての成果を歓迎しました。両者は、安全保障、経済、文化など幅広い分野で両国間の協力関係が深化していることを歓迎し、昨年発表された「日伊アクションプラン」に基づき日・イタリア関係を一層強化していくことで一致しました。 - 二国間関係
- 両者は、次期戦闘機の共同開発のためのグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)政府間機関の設立に関する条約(GIGO設立条約)の発効を歓迎し、GCAPの下、2035年の初号機配備という目標に向けた日英伊3か国の連携を確認しました。また、両者は、昨年8月の空母「カヴール」の日本への寄港を始め、イタリアのインド太平洋地域への積極的関与に言及しつつ、昨年11月の日伊物品役務相互提供協定(日伊ACSA)署名を歓迎し、発効に向けて連携していくことを確認しました。
- 石破総理大臣は、本年の大阪・関西万博へのイタリアの参加を歓迎し、同万博を機にイタリアから多くの方が訪日し、人的交流やビジネス交流を通じて両国の関係が更に緊密化することを期待する旨述べました。両者は、日伊ビジネスグループ合同会議が、日伊経済関係の更なる深化に貢献していることを歓迎しました。また、両者は、昨年の映画共同製作に関する日本国政府とイタリア共和国政府との間の協定の発効を歓迎し、本協定に基づく作品が生まれることへの期待を表明しました。
- 両者は、防災面での両国それぞれの取組についても、意見を交わしました。
- 地域情勢
- 両者は、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであれ認められないとの認識や、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き連携していくことを確認しました。
- 両者は、北朝鮮への対応を含む東アジア情勢についても意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。