英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

令和3年5月28日

 5月28日、午後6時5分から約25分間、菅義偉内閣総理大臣は、ボリス・ジョンソン英国首相(The Rt Hon Boris Johnson MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両首脳は、6月に英国が主催するG7首脳会合の成功に向け協力していくことで一致しました。また、両首脳は、2050年のカーボンニュートラルに向け、G7が団結して国際社会を主導し、世界の脱炭素化達成に向けて連携していくことで一致しました。さらに、両首脳は、女子教育等についても意見交換を行いました。
  2. 菅総理大臣から、英国が中心となって立ち上げた「リーダーによる自然への誓約」への日本の参加を表明し、ジョンソン首相から歓迎の意が表されました。
  3. 両首脳は、日本が共催するCOVAXワクチン・サミット(AMC増資首脳会合)等を通じて、途上国への公平なワクチン供給のため協力していくことを確認しました。
  4. 菅総理大臣から、安全・安心な形で東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する日本の決意を伝え、ジョンソン首相から、開催を支持している旨発言がありました。
  5. 両首脳は、英国の空母打撃群のインド太平洋派遣及び日本寄港の際の協力や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、両国で引き続き緊密に連携していくことを再確認しました。
  6. ジョンソン首相から、日本が英国のTPP11加入申請を支持していることへの謝意を述べ、菅総理大臣から、日本は英国のTPP11加入申請を歓迎しており、ハイスタンダードの枠組みを守る観点から、引き続き緊密に意思疎通していく旨述べました。
[参考]「リーダーによる自然への誓約」
  • 2020年9月に開催された国連生物多様性サミットに合わせて、英国等が主導して立ち上げた首脳レベルのイニシアティブ。英、仏、独、伊、カナダ、EU等の85か国・地域が参加(2021年4月時点)。
  • 生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)における野心的な世界目標の策定とその完全な実施等、生物多様性の減少傾向を食い止め、回復に向かわせるための事項が列記されている。

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