英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
堀井学外務大臣政務官とフィールド英外務・英連邦省閣外大臣との昼食会
4月11日,午後12時30分から約60分間,堀井学外務大臣政務官は訪日中のマーク・フィールド英外務・英連邦省閣外大臣(The Rt Hon Mark Field MP, Minister of State for Asia and the Pacific, Foreign and Commonwealth Office)との昼食会を開催したところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,堀井政務官から,昨年8月のメイ首相訪日の際に,両国のグローバルな安全保障及び繁栄のパートナーシップを次の段階へ引き上げることで一致したこと,また,昨年12月の日英「2+2」での議論を踏まえ,特にインド太平洋地域での協力を進めていきたい旨述べました。これに対し,フィールド閣外大臣は,日英両首脳間の強い絆を踏まえ,安全保障,経済・貿易,人的交流分野での協力を更に強化していきたい旨述べました。
2 また,堀井政務官から,日英間の安全保障分野における協力として,英海軍フリゲート艦「サザーランド」による横須賀寄港を歓迎しました(4月11日)。両者は日英テロ対策協議(1月)や日英サイバー協議(2月)を始めとし,日英間で具体的な協力が進展していることを歓迎する旨述べました。
3 堀井政務官から,英国のEU離脱に関し,日系企業は英国を含む欧州の経済統合を前提とし,サプライチェーン・バリューチェーンを構築し,英国の経済・雇用にも大いに貢献している旨伝え,英国のEU離脱が日系企業を含む経済界に及ぼす影響が最小限となるよう,引き続き透明性・予測可能性に配慮するよう求めました。これに対し,フィールド閣外大臣からは,英国のEU離脱を巡る日系企業の懸念を理解しており,しっかりと考慮していきたい,また,EU離脱交渉は,着実に進展しており,今後については楽観視している旨述べました。
4 両者は,北朝鮮に関し意見交換し,北朝鮮による完全な,検証可能な,かつ,不可逆な核・ミサイル廃棄を実現させるため,最大限の圧力を継続することを含め,両国で緊密に連携していくことで一致しました。
5 また,両者は,英国における元ロシア情報機関員襲撃事件等に関しても議論しました。