英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

平成28年5月5日
日英首脳による日本企業視察
(写真提供:内閣広報室)

 5日,現地時間17時から約30分間,安倍内閣総理大臣はキャメロン英国首相とともにロンドンから北西9kmのノースポールに所在する日立鉄道車両基地を視察しました。概要は以下のとおりです。

1 冒頭,安倍総理とキャメロン首相は,中西日立会長,ドーマー専務(日立レールヨーロッパ会長)から英国における日立の事業について説明を受けました。その中で英国における高速鉄道計画や欧州大陸におけるビジネスを視野に入れているという話があるなど,活発なやりとりが行われました。

2 その後,安倍総理とキャメロン首相は,すでに日立が製作した車両のメンテナンスが始められつつある基地内を視察しながら,日系企業の英国経済に果たす役割について確認し,本件のようなインフラ案件において日英間で協力していく,という点で一致しました。両首脳が記念撮影を行った「AZUMA」については,東部を運行する列車であることから,その名前を冠することになったとの説明がありました。また,両首脳は,作業員及び日立で実習をしていた地元の高等専門学校生と短時間懇談しました。英国では,16~18歳まで若い世代に対して職業訓練が行われ,学校を卒業した後,そのまま日立に雇用されていますが,14歳から16歳までの学生に対しても,学業と両立する形で,実地訓練が行われています。さらに両首脳は,英国国鉄民営化以降の鉄道事業構造について,特に,列車運行会社にフランチャイズ権が付与されるという英国独自の取組について意見交換しました。


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