英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

平成28年7月26日

 本26日,午後6時15分から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,テリーザ・メイ英国首相(The Rt Hon Teresa MAY MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 安倍総理大臣からメイ首相に対し,首相就任に祝意を表しつつ,英国は,自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的価値を共有し,世界的影響力を有する重要なパートナーであり,メイ首相と協力して,日英関係を力強く発展させていきたい旨を伝達しました。

2 また,安倍総理大臣から,英国のEU離脱については,予測可能性を高め,企業の円滑な活動を確保するためにも,英国とEUが協調し,今後の交渉の見通しを明確に示してほしい旨を要請しました。また,英国が欧州へのゲートウェイや世界金融のハブであり続けることへの期待は依然として高い旨指摘しつつ,英国で活動する日系企業に悪影響が出ないよう,あらゆる分野での適切な対応を依頼しました。

3 これに対しメイ首相からは,英国はEUを離脱する決断をしたが,世界からの後退を決断したわけではなく,拡大志向で今後とも日本との関係を発展させていきたい,日本から英国への投資の重要性を認識しており,今後のEUとの交渉においては,日系企業を含む日本側の懸念を考慮して取り組みたいとの発言がありました。また,今後もロンドンが世界の金融のハブであり続けることの重要性を認識している旨も述べました。

4 両首相は,アジアを含む国際社会でのルールに基づく平和と繁栄に引き続き積極的に貢献していくことで一致しました。


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