英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
日英首脳会談
令和3年6月11日

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
現地時間6月11日午前11時50分(日本時間午後7時50分)から約35分間、G7コーンウォール・サミットに出席するため英国を訪問中の菅義偉内閣総理大臣は、ボリス・ジョンソン英国首相(The Rt Hon Boris Johnson MP, Prime Minister of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)と日英首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、菅総理から、2年ぶりに対面でのG7首脳会合を実現させた本年G7議長のジョンソン首相のリーダーシップに敬意を表した上で、新型コロナや気候変動等、今日の課題に立ち向かうための国際秩序の形成に当たり連携していきたい旨述べました。これに対し、ジョンソン首相から完全に同意する旨述べました。
- 菅総理から、英空母打撃群のインド太平洋地域派遣と日本寄港を歓迎する旨述べ、両首脳は、日英及び多国間での共同訓練の実施等に向けた調整を加速することで一致しました。また、両首脳は、経済安全保障分野での連携を確認しました。
- 菅総理から、TPP委員会で英国のTPP11加入交渉開始が決定されたことを歓迎したのに対し、ジョンソン首相から、日本がTPP委員会の議長国として果たした役割について謝意が表明されました。また、菅総理から、本年が東日本大震災から10年の節目であることに言及した上で、英国による日本産食品への輸入規制撤廃を求めたのに対し、ジョンソン首相から真剣に検討したいとの反応がありました。
- また、両首脳は、インド太平洋を始め「法の支配」に基づく国際秩序の実現に向け、また孤独対策を含む多様な分野で日英間の連携を推進することで一致しました。
- 両首脳は、中国を含む東アジア情勢について率直な意見交換を行い、拉致問題を含む北朝鮮への対応について引き続き協力していくことで一致しました。
- ジョンソン首相から、自身のロンドン市長時代の経験を紹介しつつ、東京オリンピック・パラリンピック大会の成功を確信していると述べるとともに、2025年大阪・関西万博への英国の参加が表明されました。