フランス共和国

令和7年5月2日
バロ欧州・外相と握手する岩屋外務大臣

 現地時間5月2日午後0時45分(日本時間同日午後7時30分)から約1時間45分、フランス共和国を訪問中の岩屋毅外務大臣は、ジャン=ノエル・バロ・フランス共和国欧州・外務大臣(H.E. Mr. Jean-Noël BARROT, Minister for Europe and Foreign Affairs of the French Republic)と日仏外相昼食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岩屋大臣から、今回のフランス訪問を通じて、安全保障や経済分野を含め日仏関係を一層強化したい旨、また国際社会は様々な課題に直面しており、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け日仏間で連携を強化したい旨述べました。これに対し、バロ欧州・外相から、岩屋大臣のフランス訪問を歓迎する旨、また、価値や原則を共有する「特別なパートナー」である日仏両国で一層緊密に連携していきたい旨発言がありました。
  2. 両外相は、インド太平洋地域における安全保障分野での日仏協力を高く評価するとともに、経済安全保障分野においてレアアース等重要鉱物の安定供給確保のための協力が進んでいることを歓迎しました。また、2027年のパリ日本文化会館30周年、2028年の日仏友好170周年、2029年のパリ国際大学都市日本館100周年といった佳節を控え、準備に両国で取り組んでいく旨を確認しました。
  3. また、両外相は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識の下、ウクライナ情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢に関し、日仏で緊密に連携していくことを確認したほか、ガザ、パレスチナ情勢等の中東情勢といった国際社会の諸課題についても議論しました。
  4. 両外相は、さらに、米国の関税措置が世界経済や多角的な自由貿易体制に与える影響を含め、経済分野につき幅広く議論しました。
  5. 両外相は、仏が来年議長国を務めるG7の枠組みでも引き続き緊密に協力していくことで一致しました。

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