フランス共和国
岸田外務大臣とファビウス仏憲法院院長との昼食会
平成28年3月21日



本20日,午後1時から約1時間30分間,パリにおいて,岸田文雄外務大臣はローラン・ファビウス仏憲法院院長(前仏外務・国際開発大臣)と昼食を交えつつ懇談しました。概要は以下のとおりです。
1 総論
岸田大臣とファビウス院長は,再会を祝しつつ,これまで数多くの会談等を通じて個人的な信頼関係を構築してきたことを想起しました。また,両者は,そうした個人的な信頼関係が日仏関係の発展につながった旨評価しつつ,現在の良好な日仏関係を更に発展させていくことを確認しました。
2 G7広島外相会合
(1)ファビウス院長からG7広島外相会合の準備状況につき問われ,岸田大臣から,G7広島外相会合においては,テロ対策,難民等をはじめとするグローバルな課題につき議論する考えであること,広島では開催に向けて鋭意準備を進めていること等を説明しました。
(2)ファビウス院長からの質問を受け,岸田大臣から,北朝鮮,中国をはじめとするアジア情勢につき説明しました。
ファビウス院長からは,中東に関する個人的な見解について説明がありました。また,同院長からは,欧州は難民問題に直面しており,どのように対処していくかは難しい問題である旨説明がありました。
3 日仏関係
(1)懇談では,昨年10月のヴァルス首相訪日時に合意された日仏アフリカ協力,特にアフリカにおける持続可能な都市開発(PDF)について協力していくことが確認されました。
(2)また,日仏の文化・人的交流の重要性も話題となり,特に日仏双方の伝統技法(匠の技/職人芸)の交流を促していくこと等についても一致しました。
(3)その他,COP21やエネルギー政策にも話題は及び,和やかな雰囲気の中で懇談を終えました。