ベルギー王国
安倍総理大臣夫妻主催ベルギー国王王妃両陛下との晩餐会における総理挨拶

「皆様今晩は。安倍晋三でございます。
フィリップ国王、そしてマチルド王妃両陛下の国賓としての訪日を心から歓迎いたします。両国の友好150周年の大切な節目に、日本にお迎えできることを大変嬉しく思います。
皇室と王室の長きに渡る親密な関係は、日本とベルギーの友好関係の礎であります。1993年の天皇皇后両陛下の御訪問を始め、皇族のベルギー御訪問が幾度となく行われ、歴代ベルギー王族も頻繁に御訪日されていることは本当に嬉しく思うところでございます。
そして、多くの日本国民にとって、ベルギーといえば、まずは豊かな食文化であります。私自身はベルギーのチョコレート、ワッフル、そしてムール貝のファンでありまして、私の妻はベルギービールの大ファンであります。食へのこだわりでは日本も負けていません。今晩、両陛下には本場の和食の素晴らしさを改めて感じていただきたいと思います。
5月のベルギー訪問では、ミシェル首相に日本酒をプレゼントいたしました。今頃、ミシェル首相はベルギービールから日本酒ファンに宗旨替えしていただいているのではないかと期待をしております。
友好150周年に際し、多くの行事が両国で開催されています。日本で最も高い建造物である東京スカイツリーも、両陛下の御訪日に合わせ、本日ベルギーの国旗色にライトアップされています。
今夜東京で夜空を見上げたら、誰もがベルギーのことを思い出していただけるのではないかと思います。そして、今夜はベルギービールの売り上げは倍増するのではないかという風に思います。
本日の晩餐会には、政治、経済、学術、文化等、多方面で活躍しておられるリーダーの皆様に御来会をいただいたわけでございます。皆様のおかげで、今日の日・ベルギー関係があります。この場をお借りして、感謝申し上げると共に、更なる関係の発展に向けて引き続きお力添えをいただければ幸甚でございます。
両陛下の御訪日が、150年に及ぶ両国の交流史に、新たな一章を加えることを祈念して、杯を上げたいと思います。両陛下のますますの御健勝、日・ベルギーの更なる友好親善に乾杯したいと思います。」