ロシア連邦
「令和2年北方領土返還要求全国大会」
茂木外務大臣挨拶
令和2年2月7日
本日お集まりの皆様におかれては、日頃から領土問題の解決に向けた環境整備、国民世論の啓発のため、様々な活動に御尽力いただいておりまして、心から感謝と敬意を表します。
日露間では、皆様の永年にわたる御尽力にもかかわらず、最大の懸案事項であります北方領土問題が今もなお解決されておらず、平和条約が締結されていません。政府としては、元島民の皆様が御高齢となられている現実も踏まえ、この問題を一日も早く解決する必要があるとの強い思いを持っています。先程、会場の玄関で元島民の代表の方に出迎えていただきました。「外務大臣、頑張ってください。期待していますから。」といった言葉をかけていただき、その思いをしっかりと受け止め、これからの交渉に臨んでいきたい。そう思っています。
日露間の平和条約交渉については、日本側では私が、ロシア側ではラヴロフ外務大臣が交渉責任者となっています。私は昨年9月に外務大臣に就任した直後にラヴロフ大臣とニューヨークで国連総会の際に会談を行い、また11月の名古屋での外相会談を経て、12月には今度は私がモスクワを訪問して、ラヴロフ大臣との間で2日間にわたり、8時間、じっくり時間をかけて平和条約交渉の議論を行いました。
平和条約の締結は戦後75年近く日露間に残された極めて大きな課題ですが、外務大臣、そして交渉責任者として、日露双方が受け入れられる解決策を見出すべく、ラヴロフ大臣との間で真剣に議論を重ね、進展につなげてまいりたいと思います。
北方四島における共同経済活動については、昨年、観光そしてゴミ処理の分野のパイロット・プロジェクトが実現いたしました。今年は分野も広げて、さらにプロジェクトを本格化していきたいと考えています。また、元島民の方々のための人道的措置についても、航空機による墓参が3年連続で実現し、昨年はこれまで何年も訪問できなかった場所も訪れることができました。こうした協力についても、引き続き前進させてまいります。
政府としては、今後ともロシアとの対話を積み重ねつつ、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの一貫した方針の下、引き続き精力的に交渉に取り組む決意であります。
我が国がロシアと交渉を進めていく上では、領土問題解決にかける日本国民の総意を明確に示し続けることが極めて重要であります。領土問題の解決、そして平和条約の締結に向け、引き続き皆様の御支援と御協力を賜りますよう改めてお願い申し上げ、私からの御挨拶とさせていただきます。一緒に頑張りましょう。
日露間では、皆様の永年にわたる御尽力にもかかわらず、最大の懸案事項であります北方領土問題が今もなお解決されておらず、平和条約が締結されていません。政府としては、元島民の皆様が御高齢となられている現実も踏まえ、この問題を一日も早く解決する必要があるとの強い思いを持っています。先程、会場の玄関で元島民の代表の方に出迎えていただきました。「外務大臣、頑張ってください。期待していますから。」といった言葉をかけていただき、その思いをしっかりと受け止め、これからの交渉に臨んでいきたい。そう思っています。
日露間の平和条約交渉については、日本側では私が、ロシア側ではラヴロフ外務大臣が交渉責任者となっています。私は昨年9月に外務大臣に就任した直後にラヴロフ大臣とニューヨークで国連総会の際に会談を行い、また11月の名古屋での外相会談を経て、12月には今度は私がモスクワを訪問して、ラヴロフ大臣との間で2日間にわたり、8時間、じっくり時間をかけて平和条約交渉の議論を行いました。
平和条約の締結は戦後75年近く日露間に残された極めて大きな課題ですが、外務大臣、そして交渉責任者として、日露双方が受け入れられる解決策を見出すべく、ラヴロフ大臣との間で真剣に議論を重ね、進展につなげてまいりたいと思います。
北方四島における共同経済活動については、昨年、観光そしてゴミ処理の分野のパイロット・プロジェクトが実現いたしました。今年は分野も広げて、さらにプロジェクトを本格化していきたいと考えています。また、元島民の方々のための人道的措置についても、航空機による墓参が3年連続で実現し、昨年はこれまで何年も訪問できなかった場所も訪れることができました。こうした協力についても、引き続き前進させてまいります。
政府としては、今後ともロシアとの対話を積み重ねつつ、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの一貫した方針の下、引き続き精力的に交渉に取り組む決意であります。
我が国がロシアと交渉を進めていく上では、領土問題解決にかける日本国民の総意を明確に示し続けることが極めて重要であります。領土問題の解決、そして平和条約の締結に向け、引き続き皆様の御支援と御協力を賜りますよう改めてお願い申し上げ、私からの御挨拶とさせていただきます。一緒に頑張りましょう。
令和2年2月7日 外務大臣 茂木 敏充