ロシア連邦
安倍総理大臣のロシア訪問の際の安倍昭恵総理夫人の活動
1 日本語・日本文化関係者との昼食懇談(サンクトペテルブルク)

5月25日(金曜日)正午から約90分間,安倍総理夫人は,サンクトペテルブルクで,様々な形で日本語及び日本文化の発信に尽力のある関係者と懇談しました。安倍総理夫人は,それぞれの活動を通じた思いに耳を傾け,こうした熱心な活動が日露両国の相互理解に大きな貢献となっているだけでなく,日本人にとっても日本文化を再発見するきかっけとなる旨述べました。関係者からは,「ロシアにおける日本年」を通じ,日本に対する関心の高まりがそれぞれの活動を後押しすることへの期待が述べられました。
2 サンクトペテルブルク市83番学校(バラの学校)視察(サンクトペテルブルク)


5月25日(金曜日)午後3時から約80分間,安倍総理夫人は,サンクトペテルブルク市83番学校を訪問し,ポリャコヴァ校長より同校のユニークな取組について説明を受けた後,実際に行われている日本語授業(小学生,高校生)の様子を視察し,交流を行いました。最後に,児童生徒による日本語の歌やダンス等が披露され,安倍総理夫人からは,子どもたちへ昭恵文庫等を贈呈するとともに,日本語学習を通じて日本についてより一層関心を持ち,将来は両国の架け橋となってほしいとの期待を伝えました。
11年制をとるロシアの典型的な公立の小中高一貫教育校。英語と日本語の教育に特に力を入れており,全児童・生徒のうち,約半数の500名が日本語を学習(1994年から日本語教育を開始)。浜口庫之助作詞・作曲の「バラが咲いた」を校歌に,また折り鶴とバラを学校のエンブレムとし,「バラの学校」の愛称で親しまれている。現在日本人教師はいないが,茶道,生け花,弓道等の日本文化の講座も行われているほか,日本語歌等のコンサート,生け花の展覧会など,多くの文化行事を行っている。
(参考2)昭恵文庫安倍総理夫人は,訪問国における日本語学習や日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから,関連団体の協力を得て,海外訪問先の日本人学校や日本語,日本文化のプログラムを実施する学校や大学に日本関連書籍や日本語教材を寄贈している。
3 障害児及び小児期からの知的障害者第一寄宿舎視察(サンクトペテルブルク)


5月25日(金曜日)午後4時10分から約85分間,安倍総理夫人は,障害児及び小児期からの知的障害者第一寄宿舎を訪問しました。安倍総理夫人は,寄宿舎の施設を視察した後,ここで生活しながら学ぶ訓練生らと交流したほか,訓練生による演目披露による歓迎を受けました。安倍総理夫人は,先生方と訓練生の熱心な姿勢及び障害を持つ方々が,生き生きと自立して生活できる環境に感銘を受けました。
障害を持った児童・生徒が,自身の可能性を最大限に活かして人生を楽しめるように支援する,サンクトペテルブルク市社会政策委員会傘下の施設。寄宿舎には4歳から中等教育までの,主に知的・精神的障害を持つ未就学児・児童・生徒ら約300人が生活し,医療的ケアや子供達の障害に合わせた教育活動を実施。障害を持った若者に対する職業訓練リハビリテーション等の活動も行われており,主に寄宿舎卒業生からなる100名程度の18歳以上の知的障害を有する若者が自立を目指して生活。文化活動やスポーツも活発に行われており,知的・精神的発達障害を有する人によるスポーツの世界大会「スペシャルオリンピックス」でも,多くの児童・生徒が入賞。
4 国際交流基金モスクワ日本センター訪問(モスクワ)


5月26日(土曜日)午後2時45分から約60分間,安倍総理夫人は,国際交流基金モスクワ日本センターを訪問し,同センターにおける折り紙講座や日本語講座に参加している様々な世代のロシア人受講生と交流しました。安倍総理夫人は,日本語及び日本文化を身近に感じて,今後も楽しみながら学習を継続してほしいと期待を述べました。
5 「ロシアにおける日本年」関係者との夕べ(モスクワ)

5月26日(土曜日)午後4時10分から約70分間,安倍総理夫人は,「ロシアにおける日本年」関連事業の実施に尽力している関係者と意見交換しました。関係者からは,同事業がロシア国民において広く受け入れられ,日露両国のさらなる協力関係に資することへの期待が示されると,安倍総理夫人からは,事業の成功を祈念するとともに,この事業が日露両国の相互理解の促進と更なる交流の拡大につながることを希望する旨述べました。