ロシア連邦

令和元年11月22日
挨拶を交わす両外相
握手する両外相
日露外相会談

 11月22日,名古屋において,G20外相会合の機会に,茂木大臣とラヴロフ外相は2度目の日露外相会談を約45分間実施したところ,概要は以下の通りです。

1 二国間関係(平和条約締結問題を含む)

  • 冒頭,茂木大臣から,北方四島への観光パイロットツアーの実現を高く評価し,首脳間の合意を一つ一つ着実に実施し,日露関係の潜在力を大きく開花させたい旨,また,新たな発展に向け,外務大臣として全力を尽くしたい旨述べました。ラヴロフ外相から,幅広い分野で日露関係を一層強化し,善隣友好関係を構築させていきたい旨発言がありました。
  • 両外相は,平和条約交渉を含む今後の協議の進め方等について議論し,北方四島における共同経済活動のパイロット・プロジェクトの成功を評価の上,来年からの本格事業化に向け議論を進めることで一致しました。
  • 元島民のための人道的措置については,茂木大臣から,3年連続で実現した航空機墓参を始め,露側の協力に謝意を表明するとともに,引き続きの協力を要請しました。ラヴロフ外相からは,引き続きの協力的な姿勢が示されました。
  • 茂木大臣から,貿易経済政府間委員会の日本側議長として,経済関係全体の前進を図るとともに,関係省庁と連携しつつ,特に8項目の「協力プラン」の「極東」案件の具体化を進めていきたい旨述べ,ラヴロフ外相からも,しっかり協力していきたい旨述べました。

2 今後の外交日程

  • 諸般の事情が許せば,茂木大臣が12月中旬にモスクワを訪れ,日露外相会談を実施し,平和条約締結問題を中心とする二国間関係等について協議を行うことで一致しました。
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