ロシア連邦

平成26年10月17日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 10月17日午前9時50分過ぎから約10分間,ASEM第10回首脳会合に出席のためイタリアのミラノを訪問中の安倍総理大臣は,ASEM会議場内において,プーチン・ロシア連邦大統領との間で首脳会談を行った。

1 日露関係

(1)冒頭,安倍総理から,ウラジーミルと今年2月のソチ・オリンピック以来8か月ぶりに直接お会いして話ができることを嬉しく思う,困難な状況下にあっても,日露間の政治対話の継続を重視している旨述べた。プーチン大統領からも政治対話の重要性について賛同の意が示された。

(2)安倍総理から,北京のAPECの際には,時間をとって首脳会談を実施し,日露関係全般や国際情勢について意見交換を行おうと述べたのに対し,プーチン大統領から北京では間違いなくお会いしたいとの反応があった。

2 中東情勢

 安倍総理から,ISILは国際秩序全体に対する重大な脅威であり,日本はテロとの闘いを支持しており,軍事的貢献ではない形で可能な限りの支援を行っていく旨述べ,ロシアの役割への期待感を示した。これに対し,プーチン大統領はうなずいて聞いていた。

3 ウクライナ情勢

 安倍総理から,ウクライナにおける停戦合意の完全な履行が確保されるよう,引き続きウラジーミルの指導力発揮を期待する旨述べた。これに対して,プーチン大統領からは,全体としてウクライナ情勢をめぐるプロセスはゆっくりとではあるが前向きに動いているとした上で,まだ立場の違いがある旨の認識が示された。


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