ロシア連邦

平成29年9月26日
(写真1)航空機を利用した元島民による北方領土特別墓参への中根外務副大臣の参加
(写真2)航空機を利用した元島民による北方領土特別墓参への中根外務副大臣の参加
  1. 9月23日から24日にかけて,航空機を利用した元島民による北方領土特別墓参として,国後島及び択捉島への訪問が行われ,外務省から中根一幸外務副大臣が国後島墓参団に同行し,慰霊を行ないました。
  2. 国後島近布内墓地及び古釡布墓地における慰霊式において,政府を代表して中根外務副大臣より,同地に眠る方々のご遺族が戦後の長きに亘り苦難を乗り越えて生き抜いてこられたことに敬意を示しつつ,同地の御霊が永久に安らかなること祈念する旨,追悼の辞を読み上げました。
  3. 24日,中標津空港に到着した墓参団は,中標津町内にて事後記者会見を行い,中根外務副大臣より,今次墓参について,日露両国民間の信頼を深める上で最も重要な意義を持つものと思う,現地の悪天候のため,結果として日帰りでの墓参はできなかったが,移動時間自体は航空機移動により短縮することができ,元島民の方々の身体的な負担の軽減のための今後の墓参の方途を切り拓いたという観点から有意義だった旨述べました。

[参考]

  1. 航空機を利用した元島民による北方領土特別墓参
     今般の航空機による特別墓参は,昨年12月の長門での首脳会談,そして本年4月,7月及び9月の日露首脳会談の結果として実現したもの。
  2. プーチン大統領訪日の際のプレス向け声明(平成28年12月16日)
     「ロシア連邦大統領の日本国公式訪問の枠内で2016年12月15日-16日に行われた交渉において,両首脳は,両国の人的交流のための良好な条件の創設に賛意を表した。特に,1986年7月2日付けの日ソ間の合意に基づいて実施されている,先祖の墓を訪問するための日本人の元住民の往来に関するテーマが触れられた。双方は,人道上の理由に立脚し,上記合意の実施の制度は,何よりも往来への日本人参加者が高齢であることを考慮した改善を必要としていることで合意した。この関連で,両首脳は,両国外務省に対して,追加的な一時的通過点の設置及び現行の手続の更なる簡素化を含む,あり得べき案を迅速に検討するよう指示した。双方は,これに関するあらゆる問題について対話を継続することで合意した。」

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