欧州連合(EU)

令和7年4月4日
カッラスEU外務・安全保障政策上級代表と握手する岩屋外務大臣
日・EU外相戦略対話中の岩屋外務大臣とカッラスEU外務・安全保障政策上級代表

 現地時間4月4日午後2時55分(日本時間同日午後9時55分)から約65分間、NATO外相会合出席のためベルギー王国を訪問中の岩屋毅外務大臣は、カヤ・カッラス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Ms. Kaja Kallas, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と第2回日・EU外相戦略対話を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     岩屋大臣から、国際情勢が激動する中で、同志国間の協力がこれまで以上に重要であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持のため、カッラス上級代表と緊密に協力していきたい旨述べました。カッラス上級代表より、G20、G7の機会に続き頻繁にお会いできて嬉しい、今回の第2回外相戦略対話を通じて日EU関係を更に強化していきたい旨述べました。
  2. 日・EU関係
     岩屋大臣から、EUが「欧州防衛白書」を公表し、「欧州再軍備計画」の推進に合意するなど、欧州の防衛力強化のため大きな役割を果たしていることに敬意を表する旨、「欧州防衛白書」において、我が国を含むインド太平洋のパートナーとの安全保障・防衛協力強化が明記されたことを高く評価しており、昨年11月に発表した安全保障・防衛パートナーシップに基づく協力を着実に実施していきたい旨述べました。両者は、防衛産業分野、海洋安全保障、サイバー、宇宙、ハイブリッド戦への対応等における具体的な協力及び対話を強化していくことで一致しました。
  3. 地域・国際情勢
     両者は、ロシアのウクライナ侵略やインド太平洋、中東情勢等の地域情勢について率直な意見交換を行い、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であることを改めて共有するとともに、引き続き日・EU間及びG7で緊密に連携していくことを確認しました。また、岩屋大臣から拉致問題の即時解決に向けた理解と協力を要請し、カッラス上級代表からEUとして日本の取組を完全に支持するとの発言がありました。

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