アジア欧州会合(ASEM)
アジア欧州会合第10回首脳会合(ASEM10)議長声明(骨子)
平成26年10月17日


1 冒頭
- クロアチア及びカザフスタンの新規参加を歓迎。
2 アジア欧州の連結性強化を通じた金融・経済協力推進
- 経済の繁栄,持続可能な発展,自由な貿易・投資・人的交流には,アジア欧州間の連結性が重要。
- 欧州安定メカニズム及びチェンマイ・イニシアティブ等のアジア欧州の地域金融機構における進展に留意。
- WTOの貿易円滑化協定採択の最終期限が守られなかったことに懸念を表明。
3 地球規模の課題
- 2015年3月,日本の仙台において開催される第3回国連防災世界会議において,自然災害リスク軽減のための新たな国際的枠組の強化に向けた取り組みが採択されるよう呼びかけ。
- エネルギー効率技術,再生可能なエネルギー源と低炭素技術の利用促進,化石燃料補助金の廃止,高効率石炭火力発電技術を含むクリーンコール技術等の技術が,エネルギー生産能力において効率的に統合されることが重要。
4 雇用・教育・社会・文化協力
- 女性や若者を対象とした,労働に見合った報酬を得られる雇用が持続可能で包摂的な発展の主要な柱。
5 地域・国際情勢
- 世界の保健衛生と安全保障に脅威となるエボラ出血熱の流行に懸念を表明し,制圧への行動を呼びかけ。
- 海洋安全保障,航行と飛行の自由,力の行使と力による威嚇の抑制,海賊対策,国連海洋法条約を含む国際法の原則に基づく紛争の平和的解決が重要。
- リトリート会合等で,イランの核問題,リビア,シリア及びイラク(含むイスラム国),アジアの地域安全保障環境,北朝鮮の核・ミサイル計画,拉致問題を含む人権状況等の朝鮮半島情勢,アフガニスタン,ウクライナを含む欧州の安全保障情勢の展開に関し意見交換。
6 結語・ASEMの将来の方向性
- ASEM外相会合に対し,次回首脳会合にASEMの将来のあり方に関する勧告を提出するよう要請。
- 2015年11月,ASEM第12回外相会合がルクセンブルクで開催。
- 2016年のASEM第11回首脳会合のモンゴルの主催申し入れを歓迎。