欧州

安倍総理大臣の欧州訪問及びG20ハンブルク・サミット出席の際の安倍昭恵総理夫人の活動

平成29年7月26日

 平成29年7月5日から10日まで,安倍総理夫人は,ベルギー,ドイツ,スウェーデン,フィンランド,デンマークを訪問した安倍総理に同行し,様々な活動を行いました(日時は全て現地時間)。

ベルギー(7月6日)

1 メッヘレン視察

  • (1)午前9時45分から約2時間,安倍総理夫人は,茨城県結城市と姉妹都市であるアントワープ州メッヘレン市を訪問し,メッヘレン市庁舎,聖ロンバウツ大聖堂,ホロコースト博物館,聖ウルスラ修道院を視察しました。
  • (2)安倍総理夫人は,メッヘレン市庁舎到着時に,デン・ローヴェル副市長及びベルクス・アントワープ州知事による出迎えを受けました。市庁舎周辺滞在中には,聖ロンバウツ大聖堂の鐘楼にかけられているカリヨン(注1)の特別演奏による歓迎を受けました。市庁舎内では,メッヘレン市民が結婚式を執り行う部屋等を視察しました。また,市庁舎に続いて,鐘楼でカリヨン演奏が行われている聖ロンバウツ大聖堂を視察しました。
  • (3)続いて,安倍総理夫人は,ホロコースト博物館(Kazerne Dossin)を訪問しました。学芸員より,2012年にホロコースト博物館が開館した経緯や歴史,第二次世界大戦中に,約25,000人のユダヤ人が,現在ホロコースト博物館となっている位置にあったメッヘレン親衛隊中継収容所から,アウシュビッツ-ビルケナウ強制収容所へ送られた事実等について説明を受けました。
  • (4)最後に,安倍総理夫人は,聖ウルスラ修道院を訪問しました。修道院長から,女性が男性と同等の教育を受けることが難しかった時代に,同修道院が女子の教育に尽力したこと,寄宿学校として機能して多くの少女が学んだこと等の説明を受けました。また,学芸員からは,ベルギー発祥で,ジャポニスム(日本趣味)の影響を受けているアール・ヌーヴォー様式を取り入れた建物の内部装飾,特に「ウィンター・ガーデン」とよばれる美しい温室について説明を受けました。

2 トゥスク欧州理事会議長夫人との昼食会

 午後12時半から約1時間,安倍総理夫人は,トゥスク欧州理事会議長夫人に招かれ昼食をともにしました。
 安倍総理夫人からは,本年5月にタオルミーナ(イタリア)で開催されたG7サミット以来の再会の喜びを伝え,昼食会は旧交を温める形で,終始和やかな雰囲気の中で行われました。

  • (写真1)トゥスク欧州理事会議長夫人との昼食会

3 日本語教師との懇談

 午後2時から約30分間,安倍総理夫人は,日本語教師との懇談を行いました。
 冒頭,安倍総理夫人から,ベルギー日本語教師会が今年で設立から20周年を迎えることへの祝意を伝え,ベルギーにおける日本語教育の普及に今後も努めていただきたいと激励しました。日本語教師からは,ベルギーにおける日本語学習の現状や課題について説明がありました。その後,日本語学習者も加わり,学習者一人一人と話しながら,交流を行いました。また,日本語教師会に対する「昭恵文庫」(注2)の贈呈が行われました。

  • (写真2)日本語教師との懇談

(注1) 聖ロンバウツ大聖堂とカリヨン

 13世紀から300年の歳月をかけて建築されたゴシック様式の教会。市庁舎と同じ中央広場に面している。538段,97メートルの鐘楼には合計80トンのヨーロッパ最重量級のカリヨンがかけられている。組鐘ともよばれる鐘で構成された演奏楽器カリヨンは,「カリヨン文化の保護:保存・伝達・交流・啓発活動」として,2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されている。なお,鐘楼は1999年に「フランドル地方とワロン地方の鐘楼群」としてユネスコ世界遺産として登録されている(2005年に拡張登録され,「ベルギーとフランスの鐘楼群」に登録名が変更された。)。

(注2)「昭恵文庫」

 安倍昭恵総理夫人は,訪問国における日本語学習や日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから,関連団体の協力を得て,海外訪問先の日本人学校や日本語,日本文化のプログラムを実施する学校や大学に日本関連書籍や日本語教材を寄贈している。

ドイツ(ハンブルク)(7月6日)

 午後7時30分から約2時間,安倍総理夫人は,ハンブルクにおいて文化,芸術,教育等の分野で活動する日本人と懇談を行いました。

 安倍総理夫人は,ハンブルクで自らの専門性や日本語の知識を生かして活躍する出席者の様々な経験談及び日本とヨーロッパの食文化の違いなどに耳を傾け,両国が持つ魅力について意見交換するとともに,関係者を激励しました。

  • (写真3)文化,芸術,教育等の分野で活動する日本人との懇談

G20ハンブルク・サミット配偶者プログラム(7月7日,8日)

 安倍総理夫人は,ドイツにおけるG20ハンブルク・サミットにおいて,ヨアヒム・ザウアー独首相夫君が主催する公式配偶者プログラムに参加しました。同プログラムには,日本をはじめとする多くのG20各国首脳及び国際機関の長の配偶者が参加しました。

 7日は,ザウアー独首相夫君の案内の下,世界遺産にも登録されているエルベ川付近の倉庫街やハンブルク港のコンテナターミナル等,歴史ある景観を巡りながら,各参加者との交流を行いました。また,気候変動の研究施設であるドイツ気候計算センターより,スーパーコンピューターを用いた気候予測システムについて説明を受けました。

 8日は,ハンブルク市庁舎にて,ショルツ・ハンブルク市長の出迎えを受けた後,各参加者とともに市庁舎を視察しました。視察後,同庁舎内にて市長主催の昼食会が行われ,大変和やかな雰囲気の中で,G20首脳配偶者同士の交流を深めました。

  • (写真4)G20ハンブルク・サミット配偶者プログラム

スウェーデン(7月9日)

1 北方民族博物館視察

 午前9時40分から約1時間,安倍総理夫人は,北方民族博物館(注3)を訪問しました。
 安倍総理夫人は,館内の展示を案内されながら,スウェーデンの民族芸術,手工芸品,生活様式や,北欧の先住民であるサーミの人々の歴史等について説明を受け,スウェーデンの伝統や文化等について理解を深めました。
 博物館側からは,スウェーデンの伝統や文化を受け継ぐ博物館として,今後も展示の充実に努めていきたい旨の説明がありました。

2 ストックホルム大学での日本語教育関係者・学習者との交流

 午前11時から約1時間,安倍総理夫人は,ストックホルム大学(注4)内のアジア図書館において,同大学アジア・中東・トルコ学部日本学科の教育関係者3名,学生14名と,スウェーデンにおける日本語教育の取組等について意見交換しました。
 安倍総理夫人は,リンデル同大学日本学准教授から,スウェーデンにおいてこれまで3回開催されてきた日本語弁論大会や,今年7月に開催されたスウェーデンで初の日本語能力試験などの取組について説明を受けました。また,学生から日本に関する卒業論文等について説明を受けました。
 最後に,安倍総理夫人から,「昭恵文庫」(注2)の贈呈を行い,同大学の日本語教育の益々の発展と,今後更に多くの学生が日本語学習に興味を持つことへの期待を述べつつ,関係者を激励しました。

  • (写真5)ストックホルム大学での日本語教育関係者・学習者との交流

3 スウェーデンで活躍する日本人医療従事者との懇談

 午後0時20分から約1時間30分,安倍総理夫人は,スウェーデンで活躍する日本人医療従事者と懇談を行いました。懇談には,現地の病院で勤務する医師,看護師,理学療法士が参加しました。
 安倍総理夫人は,スウェーデンの医療事情や,日本とスウェーデンの医療の違い,懇談参加者ら有志による在留邦人に対する医療情報の提供等の活動等について耳を傾けるとともに,スウェーデンの医療現場で奮闘する懇談参加者を激励しました。

(注3)北方民族博物館

 スウェーデン最大の文化史博物館であり,その所蔵品は約150万点にのぼる。スウェーデンの伝統的な織物,衣服,家具調度品,農工具,陶器,住居,民族芸術等が時代順に展示されており,北欧の先住民であるサーミの人々の歴史,衣装,暮らしに関する展示も含め,16世紀から現在に至るまでのスウェーデンの文化史を学ぶことができる。

(注4)ストックホルム大学

 スウェーデンは北欧最大の日本語教育の拠点であり,その中でもストックホルム大学アジア・中東・トルコ学部日本学科には,約300名の日本語学習者が在籍している。

フィンランド(7月10日)

 午前10時から約50分間,安倍総理夫人は,イエンニ・ハウキオ・フィンランド大統領夫人とともに知的障害者支援施設「ルフトゥ」が運営するカフェ「イピ・クルマクッピラ」を訪問しました。
 安倍総理夫人は,ルフトゥの統括マネージャーとカフェの経営責任者の出迎えを受け,知的障害を持つスタッフに声をかけ,交流しました。安倍総理夫人は,障害者支援の活動と実績や障害者がカフェで働くことの意義について説明を受け,実際にこれら障害者の方々の働く様子に触れました。さらに,スタッフが作ったフィンランド名物のシナモンロールを賞味しながら,店内でハウキオ夫人や施設関係者と懇談しました。
 安倍総理夫人は,「障害者の方が活躍できる多様性のある社会が,私たちの生活をより豊かにしてくれると思います。」と感想を述べました。

  • (写真6)イエンニ・ハウキオ・フィンランド大統領夫人と
  • (写真7)カフェ「イピ・クルマクッピラ」

デンマーク(7月10日)

1 ウィーフード(廃棄食品スーパーマーケット)視察

 午後16時50分~午後17時10分までの約20分間,安倍総理夫人は,ウィーフード(注5)を訪問しました。安倍総理夫人は,ウィーフード店内を視察するとともに,デンマークのNGO,DanChurchAidのスメデゴー・アナセン取締役からウィーフードの事業説明を受け,世界各地で飢饉に苦しむ人々を手助けするためのウィーフードの貢献,NGO・民間企業の協力関係等について説明を受けました。

2 国連邦人職員との懇談

 午後6時45分から約1時間,安倍総理夫人は,コペンハーゲンに事務所を構える国連機関で活躍する日本人女性と懇談を行いました。懇談には,国連開発計画(UNDP),国連プロジェクト・サービス機関(UNOPS),世界保健機関(WHO),国連環境計画(UNEP),国連児童基金(UNICEF)等様々な機関で活動する職員が参加しました。安倍総理夫人は,世界各国で国際貢献に携わってきた出席者の様々な経験談等について耳を傾け,関係者を激励しました。

  • (写真8)ウィーフード(廃棄食品スーパーマーケット)視察

(注5)ウィーフード

 2016年よりデンマークの国際援助NGO「DanChurchAid」によって運営されているデンマーク初の廃棄食品のスーパーマーケット。通常のスーパーマーケットで廃棄される食品を市場価格を下回る値段で再販売し,それらの売り上げで世界の貧しい人々を支援する活動を実施。


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