北大西洋条約機構(NATO)
NATO加盟国国会議員会議(NATO-PA)代表団による薗浦外務大臣政務官表敬
平成27年6月8日
6月5日14時00分から約50分間,薗浦健太郎外務政務官は,訪日中のNATO加盟国国会議員会議(NATO-PA)代表団(団長:カール.A.ラマーズ(Mr. Karl. A. Lamers)ドイツ議員)の表敬を受けました。概要は以下のとおりです。
- 冒頭,薗浦政務官から,東アジアの安全保障環境及び日本の外交・安全保障政策に関する理解を更に深めていただくとともに,欧州とアジアの安全保障について共通認識をもって活発な議論をすることが重要である旨述べました。
- これに対し,カール.A.ラマーズ団長から,日本を取り巻く安全保障環境や南シナ海,ウクライナ情勢,テロ,日欧関係等について意見交換したい旨発言がありました。
- その後,代表団からの質問に応える形で薗浦政務官から,南シナ海とウクライナ情勢について,現状を変更し緊張を高めるあらゆる一方的な行動を懸念し,国際社会全体でこの問題に取り組むことが重要である旨述べつつ,日本の立場や対ウクライナ支援につき説明しました。また,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」を掲げ,地域と世界の平和と安定及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与していく日本の外交・安全保障政策への理解と協力を求めたほか,テロ対策,難民支援,日欧関係等につき意見交換しました。
- カール.A.ラマーズ団長より,日本の外交・安全保障政策について理解と支持を表明するとともに,率直な意見交換ができたことに対し謝意が表明されました。
(参考1)
NATOは,西欧防衛を目的として1949年に12か国で設立,北米及び欧州28か国が加盟。日本は,韓国,豪州,NZ,イラク,アフガニスタン,モンゴル,パキスタンと共に「世界におけるパートナー(Partners across the globe)」の一員。
(参考2)
NATO加盟国国会議員会議は,NATO加盟国間で幅広い意見交換を行い,NATOの政策に反映させることを目的として1955年に設立。NATO加盟各国議会の議員約260名から構成。