カザフスタン共和国
日・カザフスタン首脳電話会談
令和3年5月12日
5月12日、午後4時10分から約15分間、菅義偉内閣総理大臣は、カシム=ジョマルト・トカエフ・カザフスタン共和国大統領(H.E. Mr. Kassym-Jomart TOKAYEV, President of the Republic of Kazakhstan)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 菅総理大臣から、両国の関係が政治、経済、文化などの分野で順調に進展している、日本は地域協力等の観点から、カザフスタンとの関係を重視している旨述べました。トカエフ大統領から、日本との間で貿易経済関係はもちろんのこと、クリーンエネルギーや農業分野などでの協力も進めていきたいと述べました。双方は、両国間の拡大された戦略的パートナーシップ関係の更なる発展に向け協力することで一致しました。
- 菅総理大臣から、天然資源も豊富なカザフスタンが中央アジア地域において最大の日系企業数と対日貿易額を有していることを歓迎するとともに、ビジネス環境の更なる整備により日本企業の活動がこれまで以上に活発化することに期待を表明しました。両首脳は、「中央アジア+日本」対話を通じた協力を継続すること、また、来年の外交関係開設30周年という節目を迎えるにあたり、更なる二国間関係の発展に努めることで一致しました。
- 中国に関し、菅総理大臣から、海警法を含む東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みや香港情勢及び新疆ウイグル自治区の人権状況について深刻な懸念を表明し、また、拉致問題を含む北朝鮮への対応についての協力を求めました。トカエフ大統領から、日本側の問題意識を真剣に受け止めるとしつつ、引続き国際場裏でも協力していきたいと述べました。