ウズベキスタン共和国
中根外務副大臣のウズベキスタン訪問(結果)
7月16日,中根外務副大臣は,ウズベキスタンを訪問し,同国議会下院主催の国際会議に出席するとともに,同国要人と会談等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 ウズベキスタン共和国議会下院主催国際円卓会議への出席
(1)16日午前,中根副大臣は,ウズベキスタン共和国議会下院主催の国際円卓会議(「政治制度の民主化及び近代化における立法活動と議会コントロールのあり方:ウズベキスタンの経験」)に出席しました。
(2)中根副大臣は,スピーチの中で,日本がこれまで中央アジアの人材育成支援やウズベキスタンの法制度支援を行ってきたことを紹介するとともに,法の支配を行き渡らせることが国創りの土台であり,ウズベキスタンにおいて行われている諸改革がバランス良く進展し,ウズベキスタンの繁栄につながることを期待する旨述べました。
(3)なお,中根副大臣は,現地プレスからのインタビューを受け,本件会議の開催をはじめとする,ウズベキスタンにおいて進められている改革努力が実を結ぶこと及び日・ウズベキスタン関係発展に向けた期待を表明しました。
2 ウズベキスタン政府・議会要人との会談
(1)ホルムラードフ副首相兼国家投資委員会委員長との会談
冒頭,ホルムラードフ副首相から,中根副大臣のウズベキスタン訪問を歓迎する旨述べました。
中根副大臣から,外交関係樹立から25年間で培われた戦略的パートナーシップを更に発展させたい,国家投資委員会委員長及び日本ウズベキスタン経済合同会議ウズベキスタン側議長を務めるホルムラードフ副首相と協力していきたいと述べた上で,経済・経済協力案件の円滑な実施,安定的かつ予見可能なビジネス環境の整備に向けた同副首相の協力を求めました。
これに対し,ホルムラードフ副首相から,我が国のウズベキスタンに対する経済協力に対する謝意の表明があるとともに,経済自由化に向けたウズベキスタンの取組を紹介の上,我が国との貿易経済投資関係の一層の発展に向けて努力したい旨述べました。
(2)アハートフ外務次官(外務大臣代理)との会談
冒頭,アハートフ外務次官から,出張中の外務大臣に代わり訪問を歓迎する,ウズベキスタンによる日本国民向け査証免除等を受けた人的交流の活性化が,観光のみならず経済貿易を含む幅広い交流活性化に繋がるよう期待する旨述べました。
中根副大臣からは,7月豪雨に際するミルジヨーエフ大統領からのお悔やみのメッセージに対する謝意を伝えるとともに,日本はウズベキスタンとの関係を重視しており,外交関係樹立25周年を迎えた良好な二国間関係を一層前進させたい旨述べました。また,ミルジヨーエフ大統領のイニシアティブの下で地域協力が進展していることを歓迎し,「中央アジア+日本」対話を通じてこの機運をさらに盛り上げていきたい旨述べました。
また,双方は,両国間において様々な分野で協力と交流が拡大していることを確認し,さらなる関係強化に向けた意思を確認しました。
(3)サファーエフ上院第一副議長との会談
冒頭,サファーエフ上院第一副議長から,中根副大臣の今般の国際会議への出席に対する謝意が表されるとともに,ウズベキスタン共和国議会日本友好議員連盟会長として議員交流を通じて両国間関係を発展させていきたい旨述べました。
中根副大臣からは,サファーエフ上院第一副議長のウズベキスタン共和国議会日本友好議員連盟会長就任に際する祝意を伝えるとともに,議会交流をはじめとした二国間関係を一層前進させるべく,サファーエフ上院第一副議長と協力していきたい旨述べました。
(4) オタムラートフ下院副議長との会談
冒頭,オタムラートフ下院副議長から,今回の国際会議の主催者である下院を代表して,中根副大臣というハイレベルの出席者を得られたことについての謝意の表明とともに,本件会議が,日本をはじめとする先進民主国から多くのことを学ぶためのものであるとの説明がありました。
中根副大臣からは,本件会議で議論される,立法プロセスの改善や議会によるコントロールの向上といったテーマは,政治に携わる者の責任や役割を再認識させる重要なものであり,日本においても立法府が戦後の発展の礎となる様々な制度を作ってきたことを説明し,会議の成功を期待する旨述べました。
3 ヤッカサライ日本人抑留者墓地での献花,抑留者資料館訪問,ナボイ劇場視察
タシケント訪問中,中根副大臣は,タシケント市内のヤッカサライ墓地を訪れ,献花を行うとともに,ジャリル・スルターノフ館長の案内で同氏が整備した日本人抑留者資料館を視察しました。また,抑留者が建設に携わったナボイ劇場を視察しました。