ウズベキスタン共和国
安倍昭恵総理夫人のウズベキスタン訪問
平成28年8月3日~8月5日まで,安倍昭恵総理大臣夫人は,平成28年度国際交流基金事業「ウズベキスタン和太鼓公演」の特別顧問として,ウズベキスタンを訪問しました。ウズベキスタン訪問中は,タチヤナ・カリモヴァ大統領夫人による歓迎を受け,様々な交流活動を行いました。
1 カリモヴァ大統領夫人との懇談


8月3日,安倍総理夫人は,空港においてカリモヴァ大統領夫人のお出迎えを受け,短時間同夫人と懇談しました。昨年10月の安倍総理大臣のウズベキスタン訪問に同行して以来の同夫人との再会の喜びを分かち合いました。
2 日本人墓地参拝および抑留者資料館視察


8月4日,安倍総理夫人は,日本人抑留者の墓地を訪問し,同時期にウズベキスタンを訪問していた中央アジア文化ミッションのメンバーとともに参拝を行いました(参考)。
参拝の後,安倍総理夫人は,カリモヴァ大統領夫人とともに,旧ソ連時代から日本人抑留者の歴史に関心を寄せていたジャリル・スルタノフ氏が館長を務める抑留者資料館を視察しました。
旧ソ連時代ウズベキスタンには第二次世界大戦後の1945年から1946年にかけて極東・シベリアから約2万5千人の日本人抑留者が強制移送されました。そのうちウズベキスタンで死亡した812名が国内13ヶ所に埋葬されています。タシケント市内には,公営のヤッカサライ墓地の一角に日本人墓地が整備され,79名が埋葬されています。
(参考)中央アジア文化ミッション
国際交流基金が,2015年10月の安倍晋三総理大臣による中央アジア諸国歴訪を受け,中央アジアを「重点地域」の一つと位置づけ,この地域との交流深化に力を注ぎ,現在幅広い分野の文化交流事業を集中的に企画・実施しています。この一環として,嶌信彦 日本ウズベキスタン協会会長を団長とし,様々な分野の専門家・有識者で構成される文化交流使節団「国際交流基金中央アジア文化ミッション」を中央アジア5か国に派遣し,中央アジアの文化・社会事業を視察するとともに,有識者等との意見・情報交換を行う機会をつくり,今後日本・中央アジア関係をさらに深め発展させていくにはどのような交流事業を進めていくべきかを考察する予定です。その最初の国としてウズベキスタンが選ばれ,8月2日~6日,文化ミッションが同国を訪問しました。
3 工芸博物館視察


安倍総理夫人は,カリモヴァ大統領夫人の招待により,工芸博物館を視察しました。大統領夫人とともに,ウズベキスタン各地に伝わる絨毯や刺繍,彫金といった伝統工芸技術に関する説明を受けました。
4 ウズベキスタンの次世代リーダーとの昼食会

安倍総理夫人は,中央アジア文化ミッションのメンバーとともに,ウズベキスタンの次世代リーダーとの昼食会に参加しました。ウズベキスタン側からの出席者は,日本の大学や大学院での学位を取得し,現在はウズベキスタンの国会議員やビジネスマン,日本語教育者として第一線で活動をしている方々です。これら次世代リーダーたちとの間で今後の日・ウズベキスタン関係の発展や,日本で学んだことなどに関して意見交換が行われました。
5 女性の自立を目指す布製品ショップ「ビビハヌム」視察


安倍総理夫人は,女性の自立を目指す布製品ショップ「ビビハヌム」を立ち上げたムハイヨ・アリエヴァ女史と懇談,ビビハヌム製品の紹介を受けました。
6 和太鼓公演(Drum TAO公演)出席


安倍総理夫人は,ナボイ劇場で行われた平成28年度国際交流基金事業「ウズベキスタン和太鼓公演」に出席,開演の挨拶を行いました。挨拶の中で安倍総理夫人は,ナボイ劇場の建設に携わり,この地で亡くなった日本人抑留者に太鼓の音が響くようにと述べ,想いを馳せました。