欧州
山田外務大臣政務官のキルギス及びウズベキスタン訪問(結果)
平成28年4月15日
4月4日(月曜日)から7日(木曜日)まで,山田美樹外務大臣政務官は,キルギス及びウズベキスタンを訪問したところ,概要は以下のとおりです。
1 キルギス
(1)草の根・人間の安全保障無償資金協力「医療相談サービス・スポーツ医療センター医療環境改善計画」供与式への出席(4月5日)


山田政務官は,ビシュケク市内にある医療相談サービス・スポーツ医療センターを訪問しました。本件計画により,超音波診断機材をはじめとする医療機器が同センターに供与されたことにより,同センターの長年の懸案であった医療機材の更新が達成され,医療サービスの向上に寄与することが期待されます。
(2)アブディルダエフ外務大臣との会談(4月5日)


山田政務官から,昨年10月の安倍内閣総理大臣のキルギス訪問時に合意された諸案件のフォローアップを含め,具体的な成果を積み重ねることによって,両国関係を新たな次元に引き上げていきたい旨述べました。これに対して,アブディルダエフ外務大臣からは,我が国の議会制民主主義の経験の共有はキルギスにとって重要であり,今後も日本のシステムを学んでいきたい旨発言がありました。また,経済分野や観光分野,国際場裡における協力等についても意見交換を行いました。
(3)バアティルベコフ共和国議会国際問題・防衛・安全保障委員会委員長との会談(4月5日)


山田政務官から,近年の議会間交流に言及しつつ,今般の総理訪問で深められた両国関係を今後さらに拡大していくためには,政府間のみならず,議員や青年を含めた幅広い交流が重要である旨述べました。これに対して,バアティルベコフ委員長から,キルギス共和国議会について説明がなされるとともに,対日友好議連としても議会間交流の強化に尽力する旨発言がありました。
(4)イサコフ大統領府副長官兼対外政策局長との会談(4月5日)


山田政務官から,我が国は民主主義という基本的価値を共有するキルギスの安定と発展を重視しており,昨年10月のキルギス共和国議会選挙では,投票者の本人確認のための機材供与や監視員の派遣を実施し,キルギスの民主主義の促進に貢献できたことを誇りに思う旨述べました。これに対し,イサコフ大統領府副長官より,我が国の生体認証技術の活用により,公正・透明な形での共和国議会選挙がキルギス共和国史上初めて実施された,キルギスが最も苦しい時期に支援下さったことは長く国民の心に残ると思う旨述べられました。また,経済,文化,地域協力等についても意見交換を行いました。
(5)小池駐キルギス大使主催レセプションへの出席(4月5日)


山田政務官は,グルム・カシムバエヴァ女史の日本における歌手活動を讃える,小池駐キルギス大使主催による『グルムさんの日本での芸術活動の成功を祝う会』に出席しました。山田政務官から,昨年12月に行われたグルム女史のコンサートや本年3月における日本の音楽番組での優勝に言及しつつ,日本とキルギスを繋ぐ架け橋として今後活躍されることを心より祈念する旨の挨拶を行いました。
2 ウズベキスタン
(1)カミロフ外務大臣との会談(4月6日)


山田政務官から,我が国は中央アジアが開かれた地域として安定・発展していくためには,域内国が共通の課題に共同で対処することが極めて重要であり,「中央アジア+日本」対話の枠組みの中で地域協力の「触媒」としての役割を果たすよう努力してきた旨述べました。これに対して,カミロフ外務大臣からは,我が国がウズベキスタンを含む中央アジア地域の経済発展と安定にとり大きな役割を担っており,日本側の尽力に感謝する旨述べました。また,経済分野や観光分野,議会間交流,国際場裡における協力等についても意見交換を行いました。
(2)ガニエフ対外経済関係投資貿易大臣との会談(4月6日)


山田政務官から,インフラ分野が両国経済関係における有望な方向性の1つであり,官民で具体的な取組が進められていることを歓迎する旨述べつつ,ビジネス環境の改善がウズベキスタンの経済構造改革及び産業多角化のためにも極めて重要である旨発言しました。これに対して,ガニエフ対外経済関係投資貿易大臣より,昨年10月の安倍内閣総理大臣のウズベキスタン訪問の際に署名された文書を含む諸案件のフォローアップに努めたい旨述べられ,具体的な案件についての意見交換を行いました。
(3)アジモフ第一副首相兼財務大臣との会談(4月6日)


山田政務官から,安倍内閣総理大臣による日本の総理大臣としての9年ぶりのウズベキスタン訪問は成功裏に終わり,今後は同訪問の際に合意された諸案件のフォローアップを含め,具体的な成果を積み重ねることにより,両国関係を新たな次元に引き上げたい旨述べました。これに対して,アジモフ第一副首相兼財務大臣より,ウズベキスタンの経済情勢に関する説明がなされるとともに,我が国との協力の現状及び展望に関する議論が行われました。また,科学技術分野や教育分野における協力についても意見交換を行いました。
(4)日本人抑留者墓地参拝及び日本人抑留者資料館の視察(4月7日)


山田政務官は,タシケント市内にある日本人抑留者墓地を参拝し,献花を行いました。また,山田政務官は日本人抑留者資料館を訪問し,同資料館を視察するとともに,スルタノフ館長と懇談を行いました。山田政務官から,スルタノフ館長の活動は,祖国への帰還を願いながらウズベキスタンで亡くなられた日本人への異例であると共に,現在においても両国国民の相互信頼を高め,二国間関係の強化にも寄与する大変貴重なことである旨述べました。
(5)「昭恵文庫」贈呈式への出席及び講義の視察(4月7日)


山田政務官は,ウズベキスタン日本センターを訪問し,日本語学習や日本の文化のさらなる普及,交流の促進のため,昨年10月の安倍内閣総理大臣のウズベキスタン訪問の際に安倍昭恵総理夫人により表明された「昭恵文庫」の贈呈式に出席しました。山田政務官は,同図書がウズベキスタンにおける日本語学習者により有効に活用され,両国の相互理解が益々深まることを願っている旨の挨拶を行いました。
また,山田政務官は日本式経営を学ぶビジネス学院や日本語コースの各講義の様子を視察しました。
また,山田政務官は日本式経営を学ぶビジネス学院や日本語コースの各講義の様子を視察しました。