カザフスタン共和国
日・カザフスタン外相会談
平成29年5月1日


5月1日8時20分(現地時間)から約40分間,トルクメニスタンを訪問中の岸田文雄外務大臣は,アブドラフマノフ・カザフスタン外務大臣(H.E. Mr. Kairat ABDRAKHMANOV, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Kazakhstan)との間で外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田大臣から,本年は日・カザフスタン外交関係樹立25周年であるとともに,両国が共に安保理理事国を務める年であり,アブドラフマノフ外務大臣と力を合わせ,両国関係を更に発展させたい旨述べました。アブドラフマノフ外務大臣から,両国関係は両首脳の往来を通じ戦略的パートナーに発展しており,今後とも関係を拡大・進化していきたい旨述べました。
2 二国間関係
岸田大臣から,昨年11月のナザルバエフ大統領訪日後,両国関係は新たな高みに到達し,今後,フォローアップを着実に行いたい旨述べるとともに,本年開催されるアスタナ国際博覧会を通じた日・カザフスタン関係の更なる拡大・発展も期待する旨述べました。アブドラフマノフ外務大臣から,非石油分野,水分野,運輸物流分野等における日本企業のカザフスタン市場への進出への期待が述べられました。
3 地域情勢
北朝鮮情勢に関し,岸田大臣から,国連安保理にて北朝鮮の非核化についての議論が行われた直後に北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射したことは,国際社会に対する正面からの挑戦であり,断じて容認できない,北朝鮮に核・ミサイル計画を放棄させるため,安保理決議の実効性を含め,協力していきたい旨述べました。また,岸田大臣から拉致問題について理解と支持を求めました。それに対し,アブドラフマノフ外務大臣からは,国連安保理閣僚会合で述べたとおり両国の立場は完全に一致している旨,ニューヨークの国連代表部間でも活発に連携していきたい旨述べました。