アゼルバイジャン共和国
城内外務副大臣のアゼルバイジャン訪問
平成27年1月28日



1月19日から20日まで,城内実外務副大臣は,アゼルバイジャンのバクーを訪問し,アリエフ大統領,メメディヤロフ外相をはじめとする政府要人との会談等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 アリエフ大統領表敬
- (1)アリエフ大統領より,二国間関係の順調な発展に対する満足の意が表されるとともに,更なる発展の潜在性がある分野として経済関係を挙げつつ,日本企業の参入や投資を歓迎するとの言葉がありました。
- (2)これに対し,城内副大臣は,本年を「農業年」と設定し非資源分野の産業育成を目指す同国の方針を歓迎し,双方は,主として経済関係強化に向けた方策について議論を行いました。
2 アサドフ国会議長表敬
- (1)アサドフ議長から,アゼルバイジャンの戦略的重要性及び今後の二国間関係発展の展望に関する説明に続き,議会間交流の重要性が指摘されました。
- (2)これに対し,城内副大臣より賛意を示し,双方は,二国間関係のみならず,国際場裏における協力や地域情勢についても,幅広く意見交換を行いました。
3 シャリホフ副首相との会談
- (1)シャリホフ副首相から,主として経済分野における両国関係の歴史や今後の展望につき説明があり,日本企業の更なる参入への期待が示されました。
- (2)これに対し,城内副大臣より,同副首相の二国間関係発展に対する尽力に対する謝意を述べ,双方は,主として経済協力案件の進捗状況や今後の展望について議論を行いました。
4 メメディヤロフ外務大臣との会談
- (1)メメディヤロフ外務大臣より,二国間関係発展のために経済関係の更なる強化についての高い期待が示されたところ,城内副大臣からは,資源分野のみならず,非資源分野における事業の具体化が急務である点を示しました。
- (2)双方は,今後予定される二国間外交日程や国際場裏における協力拡大への方策に加え,地域・国際情勢等について幅広く意見交換を行いました。
5 ムスタファエフ経済産業大臣との会談
- (1)ムスタファエフ経済産業大臣より,地域における同国の重要性,二国間経済関係に関する現状及び具体的な分野を含めた今後の協力の展望について説明がありました。
- (2)これに対し,城内副大臣より,二国間経済関係発展の潜在性について同意し,双方は,具体的分野における今後のビジネス関係構築を見据えた議論を行いました。
6 マハラモフ・バクー国立大学学長兼友好議連会長との会談
- (1)対日友好議連会長も務めるマハラモフ学長より,同学にて日本語を学ぶ学生を交え,バクー国立大学と日本との協力について説明があったところ,城内副大臣より,同学長の尽力に感謝を述べるとともに,今後の新たな学術交流の開拓可能性を指摘しました。
- (2)また,双方は,議会間交流の重要性につき一致し,今後の交流強化についても意見交換を行いました。
7 シャリホフ副首相及びハラホフ外務次官との懇談(先方主催昼食会)
- (1)城内副大臣より,同国の持つ経済的潜在性を指摘しつつ,今後の日本企業進出に際する協力を要請したところ,先方より,資源分野のみならず,農業をはじめとする非資源分野における日本企業の進出に対する高い期待が改めて示されました。
- (2)また,双方は,地域における経済情勢や二国間関係の今後の展望について,幅広く意見交換を行いました。
8 いすゞ自動車工場の視察
城内副大臣は,首都バクー郊外のいすゞ自動車製トラック組立工場を訪問し,企業関係者から説明を受けるとともに,トラックの生産ラインを視察しました。これまで両国経済関係は資源分野が中心でしたが,2014年9月から生産を開始したいすゞ自動車製トラック組立工場は非資源分野における日本とアゼルバイジャンとの協力の先駆けとなるプロジェクトであり,このプロジェクトを契機として,両国経済関係の裾野の拡大が期待されています。