アルメニア共和国
城内外務副大臣のアルメニア訪問
平成27年1月28日



1月21日から22日まで,城内実外務副大臣は,アルメニアのエレバンを訪問し,サルグシャン大統領,ナルバンジャン外務大臣をはじめとする両国の政府要人との会談等を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 サルグシャン大統領表敬
- (1)サルグシャン大統領より,今月の在アルメニア日本国大使館開設に対する謝意とともに,同館開設を契機とする二国間関係の飛躍的な発展に関する高い期待が寄せられました。
- (2)これに対し,城内副大臣より,外務副大臣として初めて同国を訪問でき喜ばしい,大使館開設を機に二国間関係を強化したい旨述べました。双方は,議会間交流,経済関係,国際場裡における協力,地域情勢等について議論を行いました。
2 ナルバンジャン外相との会談
- (1)ナルバンジャン外相から,大使館開設に対する謝意と同大使館開設を契機とした二国間関係発展への期待が示されたところ,城内副大臣からは,日本としても大使館開設を機に二国間関係をあらゆる分野で強化させたいとの意欲を伝えました。
- (2)また,双方は,アルメニアが得意とするIT産業を触媒とした経済関係強化に向けた方策や,同国の民主化支援,文化・人的交流に加え,地域情勢等についても幅広く意見交換を行いました。
3 ハコビャン・ディアスポラ大臣との会談
- (1)城内副大臣より,日アルメニア関係の概要や日本の外交政策について説明したところ,ハコビャン大臣から,アルメニア・ディアスポラの本国との関係や歴史について,説明がありました。
- (2)双方は,ともに資源が乏しく人材育成が重要な両国における近似性を指摘しつつ,地域情勢や国際情勢についても幅広く意見交換を行いました。
4 草の根無償署名式
在アルメニア日本大使館において,城内副大臣立ち会いの下,我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力「アララト州学校機材整備計画」プロジェクトの署名式が開催されました。アララト州25カ所の学校に機材を整備するため,この署名により日本政府から102.610ドルが供与され,アルメニアの教育環境の改善,及び両国関係の一層の進展が期待されています。
5 IT企業視察
城内副大臣は,首都エレバンに位置するシノプシス・アルメニア及びTUMOセンターを視察し,関係者から説明を受けました。アルメニアにおける卓越したIT系人材の育成環境やソフト面での高い技術力は,今後,日本が得意とする先端技術産業や製造業との協力が期待されています。