ウクライナ
日・ウクライナ外相会談
令和6年11月16日
現地時間11月16日午前11時20分(日本時間16日午後6時20分)過ぎから約1時間15分、ウクライナ訪問中の岩屋毅外務大臣は、アンドリー・シビハ・ウクライナ外務大臣(H.E. Mr. Andrii SYBIHA, Minister for Foreign Affairs of Ukraine)と日・ウクライナ外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、シビハ大臣から、岩屋大臣の訪問への歓迎とともに、日本からの様々な支援に対して謝意が表されました。これに対し、岩屋大臣から、早期にウクライナを訪問することは重要であり、就任後、初めての外国歴訪の一環としてウクライナを訪問することにした旨述べた上で、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、北朝鮮によるロシアへの兵士派遣についても率直に意見を交わしたい、また、「日本はウクライナと共にある」との日本の姿勢は変わりない旨述べました。
- 岩屋大臣から、日本はウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けてゼレンスキー大統領が推進する「平和フォーミュラ」の取組に協力していく旨述べました。これに対し、シビハ大臣からウクライナの取組について説明があり、双方は、緊密に連携していくことを確認しました。
- 岩屋大臣から、北朝鮮によるロシアへの兵士派遣、侵略への直接の参画の動きについて深刻に捉えており強く非難する旨述べました。シビハ大臣も日本の立場に同意する旨述べた上で、現在の状況について説明がありました。その上で、両大臣は、両国の安全保障環境等についての情報共有及び連携を強化していくことで一致し、外交防衛両当局者による二国間ハイレベル安全保障政策対話を実施することに合意しました。
- 岩屋大臣から、先般表明された自衛隊車両の追加提供等の支援について説明するとともに、冬を控えて厳しい状況にあるエネルギー分野については、今後新たに大型変圧器、熱電併給タービン、分散型の小型発電機を供与予定であることなどを説明しました。
これらの支援に対し、シビハ大臣から、日本の支援に深く感謝する旨の発言がありました。また、両大臣は、来年秋に日本が主催するウクライナ地雷対策会議に向けて連携していくことで一致しました。 - 岩屋大臣から、ウクライナの復旧・復興について日本として官民一体で後押ししていくとの方針は不変である旨伝えた上で、こうした取組を具体的に進めるため、本年12月、スヴィリデンコ第一副首相兼経済大臣が訪日することを歓迎しました。また、両大臣は、投資協定改正の交渉加速化で一致しました。