コソボ共和国

令和6年7月19日
ゲルヴァラ外相と握手する上川外務大臣
会談の様子

 現地時間7月19日午後4時(日本時間同日午後11時)から約30分間、コソボ・プリシュティナを訪問中の上川陽子外務大臣は、ドニカ・ゲルヴァラ・コソボ共和国外務大臣(H.E. Ms. Donika GËRVALLA, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Republic of Kosovo)との間で、日・コソボ外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     ゲルヴァラ外務大臣から、上川大臣のコソボ訪問を歓迎するとともに、経済をはじめ幅広い分野において二国間関係を更に発展させていきたい旨述べました。上川大臣からは、日・コソボ外交関係樹立15周年の本年、日本の外務大臣として初めてコソボを訪問できたことを嬉しく思う旨述べました。
  2. 二国間関係(西バルカン協力イニシアティブ)
    1. 上川大臣から、西バルカン地域の今後の発展のためには、域内諸国の平和と安定と域内各国間の協力の推進、欧州への統合が重要である旨述べました。その上で、「西バルカン協力イニシアティブ」の下、日本がコソボに対して実施してきた各種支援について言及するとともに、日本企業のコソボ進出事例等に言及しました。これに対し、ゲルヴァラ外務大臣から、日本のこれまでの支援に対する謝意が示されました。その上で両外相は、来年の大阪・関西万博へのコソボの参加なども契機としつつ、両国の経済関係を更に発展させていくことを確認しました。
    2. 上川大臣から、より強靱な経済と社会の発展には女性・平和・安全保障(WPS)の推進が不可欠と述べました。ゲルヴァラ外相からも、紛争下で女性が大きな役割を果たしたコソボはWPSを重視している旨述べ、双方はWPSの推進に向け連携していくことを確認しました。
  3. セルビア・コソボ問題
     上川大臣から、日本はEUが仲介する「ベオグラード・プリシュティナ対話」を通じた問題解決を支持しており、全ての関係者が同対話の下で、それぞれの義務を誠実に履行していくことが重要である旨述べました。これに対してゲルヴァラ外務大臣から、セルビア・コソボ間の「ベオグラード・プリシュティナ対話」の現状について説明がありました。

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